これも前回と同じIoT MQTT Dashboardを使いますが、今回はスマートフォンをパブリッシャーとして用います。次の画像はパブリッシュメッセージを送るための設定画面です。
「Friendly name」はアプリの中でこのパブリッシュ設定を呼び出す名前ですので、適当に分かりやすい名前を付けてください。筆者は「led」としました。「Topic」ですがこれはサブスクライバー側のトピックと合わせる必要があります。今回の作例では「arduino/d2/」とします。次に下の「ADD NEW ITEM」をタップして送りたいメッセージに対応するボタンを作成します。今回は「1」と「0」の2つのボタンを作成しました。ここまでできればいったん「SAVE」をタップします。
先ほどの操作でパブリッシュアイテム「led」が加わり、メッセージを送るボタンが2つ追加されました。このボタンをタップすると、それぞれ「arduino/d2/1」と「arduino/d2/0」のパブリッシュメッセージを送ることができ、マイコンの発光ダイオードをON/OFFできます。
今回をもちましてこの連載はひとまず終了となります。ESP8266とArduinoを組み合わせたMQTTサーバとのやりとりを通じて、Web系あるいはIT系の技術者が「Thingsまでも理解した上でのIoT」の第一歩を踏み出すお手伝いができたとしたら幸いです。
今回取り扱った内容はMQTTで可能なことの一部です。例えばQoS(Quality of Service)やRetainedなどについては触れませんでした。またセキュリテイに関しても全く考慮していません。インターネット上で展開されている商用MQTTサービスを用いれば、もっと多彩で有益なサービスを提供できるでしょう。マイコンについていえばi2cやSPIなどのインタフェースを自由に使えるようになれば、さまざまなセンサーやデバイスを扱えるようになることでしょう。
これらの内容についても引き続き連載を企画しますので、皆さんのご要望やご意見を編集者までお寄せ頂ければとおもいます。また皆さんと誌面でお目にかかれることを心待ちにしています。
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