下図がWi-FiモジュールとMQTTブローカー(Mosquitto)間で、MQTTメッセージのやりとりを行うシステム構成です。MQTTブローカーやパケット解析ツールをインストールしたPC側は前回と全く同じです。
今回は下図で緑の円で囲まれたMQTTのクライアント側を構築していきます。まずはUSBシリアル変換モジュールとESP-WROOM-02をブレッドボード上で配線します(Wi-Fiモジュール「ESP8266」で始めるIoT DIY(2):ESP8266を宅内Wi-Fiにぶら下げるATコマンド実例も参考にしてください)。
以下の図がブレッドボードに実装する、モジュール間の配線図と実装例です。
ブレッドボードのフットプリントを有効に使いたい場合は、「Wi-Fiモジュール ESP-WROOM-02 DIP化キット」(秋月電子通商)のようなESP8266付きブレークアウトボードがお勧めです。
ESP8266は工場出荷時のファームだと、シリアル通信ポート(UART)のみが使えます。ですので、USBシリアル変換モジュールを使ってPCに接続してやることで、PCから仮想シリアルポートとしてアクセスすることが可能となります。
PCからESP8266のUARTへの通信にはターミナルエミュレーター(今回は「Tera Term」)を用います。Mosquittoブローカーが動作しているPCのターミナルエミュレーターで、クライアント側のオペレーションをすることになります。
ESP8266に対する電源もこのUSBシリアル変換モジュールから供給します。ただ、ESP8266の消費電力は通常時80mAですが、起動時や送信時には最大で360mA程度電流を消費するといわれています。そのためUSBシリアル変換モジュールの3.3V 電源出力側に、電解コンデンサーを入れています。
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