インダストリー4.0やスマートファクトリーなど、IoT(Internet of Things)などを製造現場などで活用する動きが広がる中、「つながる工場」などへの取り組みも加速している。「つながる」を実現すれば、自動的にはこれはサイバー攻撃を受ける可能性を生み出すことになる。各種製造機器の自律化の前にはまず、最低限のセキュリティを確保しなければ、生産の効率化や付加価値創出の前に、大きな被害をもたらすことになる。一方で、工場では可用性が優先されるなど、単純にITシステムなどで実施しているセキュリティ対策が行えないような状況もある。
こうした状況の中で、KICSではまず、正常時と異常時の差を把握するために、ログの確保を実現する他、USBからのマルウェアの侵入や、PLCのプログラムの改ざん、プロセスの異常などを発見できるようにする。これらを工場などの通常業務を阻害しないように導入できる点が特徴である。
ただ、カスペルスキーでは、これらの工場内のシステムなどに知見があるわけではない。そこで「当社としてはサイバーセキュリティの知識を提供するが、合わせてSIパートナーやユーザーにも協力を求め、3者で協力して導入プロジェクトとして取り組む形を作っていきたい」とカスペルスキー ビジネスディベロップメント マネージャーの松岡正人氏は話している。
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