設計・解析の現場でも、デスクトップ仮想化の一方式であるVDIに対する関心が高まっている。連載「CAD/CAE環境をVDIへ移行するための 手引き」では、VDIの基礎解説や導入メリット、運用ポイントなどを分かりやすく解説していく。第2回では、CADやCAE現場におけるデスクトップ仮想化の導入メリットについて掘り下げる。
多くの製造業では、需要の増大が見込めない国内市場からグローバル市場への拡大・転換に継続的に取り組んでいる。また、市場のシェアを拡大すべく多種多様なニーズに対応した製品の開発に取り組んでいる。これらの活動において解決すべき最も重要な命題は、製品の市場投入までの期間短縮、いわゆるリードタイム短縮である。これを実現するためには企画・設計・製造の各プロセスを見直すだけでなく、進化させることが必要である。その中でもCAD、CAE、PDMなどを含むデジタルエンジニアリング環境の見直しは、比較的簡単に取り組めるだけでなく大きな効果の得られる施策である。
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デジタルエンジニアリングの進化についてあらためて考えてみよう。企業内では既にさまざまなデータが蓄積されており、これらの知的財産の積極的な利活用が近年の課題となっている。この何ものにも代え難い知的財産をどうやって体系的に格納するか、効率的に引き出すか、可視性や検索性の向上が望まれている。
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