歩くだけで毎月200円もうかるヘルスケアアプリ、ただしNTTドコモ限定医療機器ニュース(1/2 ページ)

NTTドコモとドコモ・ヘルスケアが、ヘルスケア関連のスマートフォンアプリを1パッケージで提供する「dヘルスケアパック」とその中核アプリとなる「歩いてオトク」について説明。歩いてオトクは毎日7000歩以上歩くとdポイントが500ポイント得られる。利用料の月額300円を差し引いても200円相当もうかることになる。

» 2016年04月04日 06時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 NTTドコモとドコモ・ヘルスケアは2016年3月31日、東京都内で会見を開き、ヘルスケア関連のスマートフォンアプリを1パッケージで提供する「dヘルスケアパック」とその中核アプリとなる「歩いてオトク」について説明した。dヘルスケアパック、歩いてオトクともサービス提供開始日は同年4月19日。dヘルスケアパックは合計で月額1250円相当の4サービス/12種のアプリが月額500円になる。歩いてオトクはdヘルスケアパックに含まれているが、単独利用する場合は月額300円となる(月額料金は全て税抜き)。

「dヘルスケアパック」に含まれる4サービス/12アプリ 「dヘルスケアパック」に含まれる4サービス/12アプリ。月額で1250円相当が同500円になる(クリックで拡大) 出典:NTTドコモ

 NTTドコモ 執行役員でライフサポートビジネス推進部長の村上亨司氏は「これまで当社は『協創による社会のさまざまな解決を目指す』というスローガンのもと事業展開に注力してきたきた。その中でも『健康・医療』は最重要の課題だ。2012年7月にオムロンヘルスケアとの合弁で発足したドコモ・ヘルスケアとともに、コンシューマ向けヘルスケアサービスに取り組んできたが、2016年3月までに主要3アプリで合計200万契約まで進展してきた。今回発表するdヘルスケアパックは、これをさらに加速させるためのものだ」と語る。

NTTドコモのヘルスケア事業の沿革これまでに展開してきたコンシューマ向けヘルスケアサービス NTTドコモのヘルスケア事業の沿革(左)とこれまでに展開してきたコンシューマ向けヘルスケアサービス(右)(クリックで拡大) 出典:NTTドコモ

 村上氏は、高齢化や生活習慣病の増加によって医療費が増大し、健康保険組合の80%が赤字になっていることを指摘。これによって自己負担が増加するにもかかわらず、国民の70%は健康無関心層だという。「健康意識を改革し、負のスパイラルを変える」(同氏)のが、今回のサービス投入の狙いとなる。

「dヘルスケアパック」で国民の70%に当たる健康無関心層の健康意識を改革する 「dヘルスケアパック」で国民の70%に当たる健康無関心層の健康意識を改革する(クリックで拡大) 出典:NTTドコモ
NTTドコモの村上亨司氏 NTTドコモの村上亨司氏

 ただしそのためには「ハードルが低いこと、継続させるための仕掛け、もっと高度な運動を目指せる環境」(同氏)が必要だ。dヘルスケアパックでは、新たに投入する入門編アプリの歩いてオトクから、体調管理アプリの「からだの時計」「カラダのキモチ」、ランニングやサイクリングなどのスポーツアクティビティ計測アプリ「Runtastic」までを1パッケージにし、月額500円で提供する(初回31日間は無料)。

 また村上氏は「現時点ではまだ実現できていないが、dヘルスケアパックをベースにヘルスケアデータを一元管理してより高度なサービスを提供できるようにしたい。『これからの健康管理はドコモグループにお任せください』といえるようにするための第一歩となるのがdヘルスケアパックだ」と強調する。

「dヘルスケアパック」の広がり 「dヘルスケアパック」の広がり。今後はヘルスケアデータの一元管理でより高度なサービス提供を目指す(クリックで拡大) 出典:NTTドコモ
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