NTTドコモとドコモ・ヘルスケアが、ヘルスケア関連のスマートフォンアプリを1パッケージで提供する「dヘルスケアパック」とその中核アプリとなる「歩いてオトク」について説明。歩いてオトクは毎日7000歩以上歩くとdポイントが500ポイント得られる。利用料の月額300円を差し引いても200円相当もうかることになる。
NTTドコモとドコモ・ヘルスケアは2016年3月31日、東京都内で会見を開き、ヘルスケア関連のスマートフォンアプリを1パッケージで提供する「dヘルスケアパック」とその中核アプリとなる「歩いてオトク」について説明した。dヘルスケアパック、歩いてオトクともサービス提供開始日は同年4月19日。dヘルスケアパックは合計で月額1250円相当の4サービス/12種のアプリが月額500円になる。歩いてオトクはdヘルスケアパックに含まれているが、単独利用する場合は月額300円となる(月額料金は全て税抜き)。
NTTドコモ 執行役員でライフサポートビジネス推進部長の村上亨司氏は「これまで当社は『協創による社会のさまざまな解決を目指す』というスローガンのもと事業展開に注力してきたきた。その中でも『健康・医療』は最重要の課題だ。2012年7月にオムロンヘルスケアとの合弁で発足したドコモ・ヘルスケアとともに、コンシューマ向けヘルスケアサービスに取り組んできたが、2016年3月までに主要3アプリで合計200万契約まで進展してきた。今回発表するdヘルスケアパックは、これをさらに加速させるためのものだ」と語る。
村上氏は、高齢化や生活習慣病の増加によって医療費が増大し、健康保険組合の80%が赤字になっていることを指摘。これによって自己負担が増加するにもかかわらず、国民の70%は健康無関心層だという。「健康意識を改革し、負のスパイラルを変える」(同氏)のが、今回のサービス投入の狙いとなる。
ただしそのためには「ハードルが低いこと、継続させるための仕掛け、もっと高度な運動を目指せる環境」(同氏)が必要だ。dヘルスケアパックでは、新たに投入する入門編アプリの歩いてオトクから、体調管理アプリの「からだの時計」「カラダのキモチ」、ランニングやサイクリングなどのスポーツアクティビティ計測アプリ「Runtastic」までを1パッケージにし、月額500円で提供する(初回31日間は無料)。
また村上氏は「現時点ではまだ実現できていないが、dヘルスケアパックをベースにヘルスケアデータを一元管理してより高度なサービスを提供できるようにしたい。『これからの健康管理はドコモグループにお任せください』といえるようにするための第一歩となるのがdヘルスケアパックだ」と強調する。
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