デジタルツインを実現するCAEの真価

無償3D CAD「FreeCAD」でFEM解析に挑戦!無償3D CADレビュー(5/6 ページ)

» 2016年01月14日 10時00分 公開
[伊藤孝宏MONOist]

 次に、荷重側の拘束条件を設定します。メニューバーで、有限要素法→FEM荷重拘束を作成と選択するか、図12に描かれたアイコンをクリックすると、FEM拘束パラメーターがタスク欄に表示されます。荷重を与える面にマウスを移動すると、黄色に変わります。さらに左クリックすると、図12に示すように荷重が設定されます。

図12:境界条件(荷重側)設定

 図12では、荷重の向きを示す赤い矢印は端面に垂直な方向であるため、これを端面に並行で下向きに変えます。FEM拘束パラメーターで、方向ボタンをクリックし、変更したい方向に向いた辺をクリックします。すると、赤い矢印は縦向きに変わります。もし、赤い矢印が上を向いている場合は、FEM拘束パラメーターで、逆方向のチェックボックスをONにすると、下向きに変わります。境界条件の設定が完了すると、図13に示すように、モデル欄には、FemConstraintFixedとFemConstraintForceが追加されます。

図13:物性値設定

 なお、FEMベアリング拘束とFEMギア拘束とFEMプーリー拘束については、現時点(バージョン0.15)では機能しないようです(ドキュメントにはNot supported by CalculiX Interface!と記載。関連リンク:FEM BearingConstraint)。

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