「インダストリー4.0やIoTで狙う直接的な効果はどこにあるか」という質問に対して、最も多い回答となったのは「生産効率化(コスト)」で53%という比率となった。次いで「売り上げ拡大」(22%)、「開発・生産期間の短縮」(17%)、「品質向上」(9%)と続いている(図9)。
また「インダストリー4.0やIoTによりビジネスチャンスの創造・拡大はあるか」という質問に対しては「大いにある」が19%、「ある」が51%、「若干ある」が27%となり、97%が何かしらのチャンスにつながると考えていることが分かった(図10)。
さらに、インダストリー4.0とIoTに対して「脅威」についての回答と、「チャンス」についての回答を組み合わせてみると、「脅威だけどチャンスだ」と捉えている層が73%を占めるということが分かった。松本氏は「日系製造業は、取り残される危機感が強いのかと思っていたが、チャンスだと捉えている比率も高く、期待感と危機感が同居している状況だといえる」と述べている(図11)。
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