トヨタ自動車は、高級車ブランドレクサスの主力SUV「レクサスRX」の新モデルを発売した。国内市場では、排気量2.0lの直噴ターボエンジン搭載の「RX200t」とハイブリッドモデルの「RX450h」の2モデルで展開する。
トヨタ自動車は2015年10月22日、レクサスブランドの主力SUV「レクサスRX」の新モデルを発売した。同製品は4代目となり、2008年10月発売の3代目以来、約7年ぶりの全面改良となる。新たに排気量2.0l(リットル)の直噴ターボガソリンエンジン「8AR-FTS」を搭載した「RX200t」をラインアップに加えた。税込み価格は495万〜742万5千円。
「RXでありながら、RXを超えていく」をコンセプトに開発され、堂々とした力強いエクステリアや心地よい操縦安定性を目指した。車種タイプはハイブリッドモデルの「RX450h」とターボエンジンモデルの「RX200t」を用意。RX450hは排気量3.5lで直噴機構「D-4S」を搭載するV型6気筒ガソリンエンジン「2GR-FXS」と走行用モーターから構成されるハイブリッドシステムを採用し、「クラストップレベル」(同社)となるJC08モード燃費18.8km/lを実現。RX200tは、ツインスクロールターボチャージャーと可変角を拡大した「Dual VVT-iW」を搭載する8AR-FTSと6速ATの組み合わせにより、滑らかで爽快な加速フィーリングを実現しているという。JC08モード燃費は2WDモデルで11.8km/lである。
エクステリアは、キャビンの前後を絞り込むような菱形状のメインボディと、大きく張り出したホイールフレアによる構成で伸びやかな塊感を表現。フロントビューはスピンドリルグリルの切り返しを高い位置に置き、鋭さと力強さを表現した。
インテリアは、コックピットのような包まれ感を演出したドライバー空間と、階段状の構成としたインストルメントパネルによる広々とした開放感を両立。高い視認性の12.3インチワイドディスプレイや、大型フルカラーヘッドアップディスプレイなどを採用し、オペレーションの操作性も向上、運転に集中できる環境を追求している。
安全装備は、歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」、車線維持をサポートする「レーンキーピングアシスト」など4つの先進安全技術をパッケージ化した予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を搭載。760MHzのITS専用周波数帯を使う安全運転支援システム「ITS Connect」や、衝突の危険性を感知してブレーキを制御する「リヤクロストラフィックオートブレーキ」をレクサスブランドで初採用し、予防安全機能を強化している。
「レクサスRX」は2015年4月の「ニューヨークモーターショー2015」で初公開され、RX450hの他に、排気量 3.5lのV型6気筒エンジン「2GR-FKS」を搭載する自然級エンジンモデル「RX350」を披露していた。そして同月開催の「上海モーターショー2015」でRX200tを初公開し、国内市場への導入を予告している。結果的に国内で販売するのは、これら3モデルのうちターボモデルのRX200tとハイブリッドモデルのRX450hだけで、RX350は販売しない。
なお、従来のレクサスRXには、排気量2.7lの直列4気筒ガソリンエンジン「1AR-FE」を搭載する「RX270」と、排気量3.5lのV型6気筒ガソリンエンジン「2GR-FE」を搭載する「RX350」、2つの自然吸気エンジンモデルが用意されていた。
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