ラティス・テクノロジーが新製品「XVL Studio Hybrid」を発表。点群モデルとXVLを合わせて検証を行うことができ、既存設備や工場の品質改善に役立つという。
ラティス・テクノロジーは2015年10月20日、軽量3次元データフォーマット「XVL」と3次元スキャナで取り込んだ点群モデルを融合し、活用するDMU(デジタルモックアップ)ツール「XVL Studio Hybrid」を販売開始した。ライセンス価格は250万円、年間保守費用が50万円(税別)。同社が販売するXVL編集・閲覧用ビュワー「XVL Studio」シリーズの新版となる。
同製品の特長は、点群モデルをXVLと同等に扱うことができる点だ。現在、製造現場では既存の設備や工場内を3次元スキャナで計測し、点群モデルを元に設備・品質改善を行う動きが見られるという。XVL Studio Hybridを利用すると、元より保有している工場や設備の3次元データと、取り込んだ点群モデルをスムーズに融合させることができ、設計品質向上や施工手順検討に役立てることが可能だ。大手自動車設備・部品メーカーの大豊精機との共同開発により実現した製品だという。
読み込んだ点群モデルは自由に分割・結合可能で、3次元モデルと同じように分解・組み立て検討を行える他、問題箇所をスナップショットとして保存することもできる。点群モデルと3次元モデルを合わせて計測・断面表示をし、注記を作成することも可能だ。
作成したデータは、同じXVLとして保存可能。同社が無償配布している「XVL Player」で開くことが可能で、関連部署とも容易にデータを共有できる。別売りの「Lattice3D Reporter」を利用すれば、点群モデルを基にした3Dアニメーション付きの分解指示書を作成することが可能だ。同製品に搭載した主要機能は、上位製品である「XVL InfiPoints」内でも使えるという。
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