工場やインフラのサイバーセキュリティ対策を支援:産業制御システムのセキュリティ(2/2 ページ)
NECでは、セキュリティ対策への取り組みを強化する中、新たに日揮が構築に携わっているクウェート国営石油会社の大型プラント「ミナアルアハマディ製油所」向けの通信・セキュリティシステムを受注。2015年12月からシステム納入を開始する。提供するのは、IP電話や構内有線/無線LANなどの通信システムと、映像監視・入退場管理・緊急放送などのセキュリティシステムで、システムの受注総額は13億円になるという。
製油プラントの通信・セキュリティシステムには、高度な信頼性と耐環境性能が求められる他、火災や爆発のリスクに配慮した設計など、特殊な技術やノウハウが必要になる。NECグループはこれまで、サウジアラビアの国営石油会社「サウジアラムコ」の大規模石油プラントをはじめ、プラント向け通信・セキュリティシステムを構築した経験や実績を持つ。
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