前回はWindows PCからリモート接続でRaspberry Piに接続する方法をご紹介したが、今回はその応用編2と言うことで、リモート接続でプログラムをインストールしながら、ラジオサーバとして使う方法について紹介しよう。
Raspberry PiにWindowsからリモート接続する方法については慣れただろうか(「Raspberry Pi 2」をイジリ倒す(応用編1) PCからリモート接続する)。これが使えればいちいちRaspberry Piにかじりついていじる必要もないので、非常に便利だ。ところで今回は、Raspberry Piをラジオサーバとして使う方法について紹介したい。
秋葉原のパーツショップなので、USB接続のワンセグチューナーが売られているのを見たことがあるだろうか。安いと500円くらい、高くても1000円以内で購入できるこのワンセグチューナーだが、中でも「RTL-2832U」と呼ばれるチップを搭載しているものは、ソフトウェアを用意すれば、実はFMラジオとしても活用できる(これをRTL-SDRと言う)。
それだけでなく50MHzから1GHzまで受信できるので、アンテナさえ用意できれば、場合によっては航空無線なども聞くことが可能だ。ただしそれはハードルが高いので、付属のアンテナでも十分受信できる、FM放送を聞く方法についてご紹介しよう。
必要なのはUSBワンセグチューナーの他、できればUSB延長コードがあるとよい。アンテナがUSBワンセグチューナー本体に直づけとなるため、Raspberry PiのUSB端子に直接つなぐよりは、電波の入り具合を調節しながら受信できるからだ。
まずはRaspberry Pi側の準備をしていこう。全てのパッケージを最新のものにするめに、
$ sudo apt-get update
と実行しておこう。
それが終わったら、USBワンセグチューナーのドライバーをインストールするためのユーティリティをまずはインストールする。上から順番に実行していってほしい。コマンドの手入力が面倒な場合は、ドラッグしてコピーをし、TeraTermなどターミナル上で右クリックすると張り付けることができるので利用してみよう。
$ sudo apt-get install git $ sudo apt-get install cmake $ sudo apt-get install libusb-1.0-0.dev $ sudo apt-get install build-essential
ではいよいよ、RTL-2832Uのドライバをインストールしよう。こちらも順番に実行していけばよい。
$ git clone git://git.osmocom.org/rtl-sdr.git $ cd rtl-sdr/ $ mkdir build $ cd build $ cmake ../ $ make $ sudo make install $ sudo ldconfig
さてこれで準備は完了である。インストールが全て終了したら、USBワンセグチューナーをRaspberry Pi 2に取り付け、再起動する。
$ sudo reboot
再起動が終了したら、以下のコマンドを入力して、RTL-SDRを起動してみよう。
$ sudo rtl_test
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