システックが4万9800円の3Dプリンタ組み立てキット「デルタ型3DプリンターSD-1 パーツセット」を発売した。
システックは2015年7月7日、組み立て式のパーソナル3Dプリンタキット「デルタ型3DプリンターSD-1 パーツセット」の販売を開始した。価格は4万9800円(税込)で、同社のYahoo!ショッピング上から購入が可能できる。
本キットは、デスクトップサイズの3Dプリンタをオープンソースで開発する「RepRap」プロジェクトの「Kossel Mini」をベースに、同社が改良を加えたもの。3本の柱が三角に配置される構造からデルタ型と呼ばれ、3つのキャリッジを垂直方向に別々に動かすことで、プリントノズルをX・Y・Z方向に制御する。
Kossel Miniはキャリッジを動かす樹脂ローラーがアルミ柱の中央の溝を走っていたのに対し、SD-1は樹脂ローラーに溝がつけられ、アルミ柱の"角"を軸に移動するように改良した。これにより、ローラー間の距離が長くなり、ねじ外れを少なくすることができるとしている。
パーツセットとして販売されるため、3Dプリンタを利用するにはユーザー自身で本体を組み立てる必要がある。ファームウェア(「Marlin」)と出力時に利用するコントロールソフト(「Printrun」)の導入も必要だが、同社サイトからダウンロードが可能だ。
出力方式は熱溶解樹脂積層方式(FFF:Fused Filament Fabrication)を採用しており、フィラメントはABS樹脂とPLA(ポリ乳酸)の種類に対応する。
本体サイズは380(幅)×400(奥行)×700(高さ)mm、重さは8kg。最大造形サイズは160×160×200mmだ。
パーツセットとしての販売について同社は、「販売コストを落とすことが目的だが、『3Dプリンタを組み立ててみたい』という需要に答えた面もある」と説明した。
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