日立ソリューションズ東日本は「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS2015)」でプロジェクト管理統合プラットフォーム「SynViz S2」や予測分析ソリューション「SPSS Modeler」などを展示。製造業におけるデータ活用の重要性をアピールした。
日立ソリューションズ東日本は「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS2015)」(2015年6月24〜26日の3日間、東京ビッグサイト)で、プロジェクト管理統合プラットフォーム「SynViz S2(シンビズエスツー)」や予測分析ソリューション「SPPS Modeler」などを展示。製造業におけるデータ活用の重要性をアピールした。
SynViz S2は複数プロジェクトやその工程を“見える化”するWebブラウザベースのプロジェクト管理プラットフォームだ。基幹システムや表計算ソフトなどのデータ連携も可能で、プロジェクトに関連するさまざまなデータの統合管理も行える。
プロジェクトの進行状況と同時に、各担当者がどのプロジェクトに携わっているか、作業量はどれくらいかなどのリソースの状況も確認・調整することが可能だ。ブース担当者は「こうしたプロジェクト管理はExcelなどのツールで行われている場合が多い。しかし昨今、製造業もグローバル化が進み、同時に進行するプロジェクト数も増えている。それに伴い進行状況やリソースの管理が煩雑化すれば、Excelでは対応しきれない場面も必ず出てくる。その場合にこうしたSynViz S2が有効だと考えている」と語っている。
SPSS ModelerはIBMが開発したデータマイニングや統計解析ができる予測分析ソフトウェア。主に3つの特徴がある。1つ目が蓄えられたデータの中から特定のパターンを発見する機能だ。2つ目が発見したパターンを活用して、新たなデータを分析し将来を予測する機能。そしてデータの中から似たような特性を持つグループを把握して分類する機能が3つ目の特徴となる。
例えばこのSPSS Modelerを生産工程で活用する場合、まずある製品の生産から品質管理までのデータを分析してパターンを発見させる。このパターンを利用して生産工程のどの部分で問題が発生しやすいかなどを事前に予測することで、歩留まりを改善するといった利用方法が可能だという。
「SPSS Modelerは、ベテランのノウハウなど経験や勘で行われている部分も多い生産工程の改善を、データ分析によりスマートに行える。主にサービス業などで利用されてきたソフトウェアだが、日立ソリューションズ東日本のこれまでのノウハウを生かし、製造業に最適なかたちで積極的に提案していきたい」(ブース担当者)。
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