人気過去連載を1冊に再編集して無料ダウンロード提供する「エンジニア電子ブックレット」。今回は、モノづくり素人がパーソナル3Dプリンタを使いこなすまでを描いた物語「3Dプリンタでデジタルモノづくりをはじめよう」を全89ページでお届けする。
「パーソナル3Dプリンタ」の低価格化がますます進んでいる。組み立てキットではない“完成品”でも5万円を切る製品が登場。ようやく個人でも手軽に入手できる価格帯に突入してきたといえる。読者の皆さんの中にも、そろそろ購入してみようか? と検討している方もいるのではないだろうか。
よく「3Dプリンタは何でも作れる魔法の箱」と例えられるが、モノを作り出すためには、3Dデータが必要となる。そのため、3Dプリンタの利用者は何らかの手段で3Dデータを手に入れなくてはならない。
3Dデータの入手方法は大きく3つある。1つ目は、3次元CADやCGツールでモデリングを行い3Dデータを作り出す方法。2つ目は、3Dスキャナで物体をスキャンして3Dデータを作り出す方法。そして3つ目は、「3Dモデラボ」に代表されるデータ共有サイトなどから3Dデータをダウンロードして利用する方法だ。
ただ、2つ目の3Dスキャナに関しては、まだ個人レベルで入手・利用するのは難しく、スキャンしたデータもそのまま3Dプリントできるわけではなく、データの修正が必要となる(テクノロジーの進化により、いずれ解決されるだろう)。また、3つ目に関しては、3Dプリントを楽しむという点では最も手軽な手段だが、第三者が作成したデータであるため、加工しづらく、カスタマイズ性は低い。そのため、3Dプリンタによるモノづくりをフルに楽しむには、3次元CADやCGツールといった3Dモデリングソフトウェアを使いこなさなければならない。
普段、設計業務に携わっている方であれば何とも思わないだろうが、パーソナル3Dプリンタが急速にリーチし始めている個人や家庭。つまり、一般層にとって「3次元CAD」や「3Dモデリング」というものは、「なんだか難しそう……」な“未知の世界”であり、3Dプリンタに興味・関心のある初心者の方にとっての障壁となっている。
そうした3Dプリンタ初心者の方々に向けて、2014年9月〜2015年4月までの期間、お届けしてきたのが、連載「3Dプリンタでデジタルモノづくりをはじめよう」だ。連載では、パーソナル3Dプリンタに興味のあるモノづくり素人の大学生Y君が、中野ブロードウェイにある「あッ 3Dプリンター屋だッ!!」のN店長と出会い、いろいろと話を聞きながら、3Dプリンタによるモノづくりの世界を体験していくという内容だ。
今回、MONOist編集部では、ますます勢い付くパーソナル3Dプリンタの普及を受け、全4回でお届けしてきた本連載を、1冊の電子ブックレット(全89ページ)に再編集してお届けする。「パーソナル3Dプリンタ活用の超入門」として、3Dプリンタの購入検討や3Dモデリング学習に役立ててほしい。
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