介護現場で働くケアマネジャーの約8割が介護ロボット導入に前向きながら、不測の事態への不安もぬぐい去れていない。インターネットインフィニティーがケアマネジャー500人以上を対象とした調査を行った。
「身体的な負担が軽減できそう」――介護施設で働くケアマネジャーの多くが介護ロボットに前向きな意見を示す一方、「ロボットできめ細やかなケアができるか分からない」「誤動作や誤作動が心配」と、現場ではロボット導入に期待半分不安半分という心境であることが、介護関連メディア事業を手掛けるインターネットインフィニティーの調査で浮き彫りとなった。
調査ではケアマネジャーの有資格者を対象に介護ロボット導入の是非や期待する点について尋ねた。ロボット導入に対しては前向きな意見が大半を占め(「とても良い」「どちらかといえば良い」を合わせると85.8%)、その理由としては「身体的負担の軽減」(88.8%)が多く挙げられた。
ただ、介護現場にロボットが使われることについて「良くない」とした回答者からはその理由として「人のようなきめ細やかなケアができない」「誤操作、誤作動の可能性があって不安」「事故が起こった際の責任所在が曖昧になる」などが挙げられており、不測の事態についての不安を感じていることが分かる。
調査は同社Webサイト「ケアマネジメント・オンライン」にて行われ、回答者数は584人。調査期間は2015年1月20〜25日。
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