データシート上では、GalileoのCPU性能がArduinoに比べて圧倒的に高いことが分かりました。それでは実際に動作させて、その性能差を実感してみましょう!
Galileoには、Arduino互換のGalileo専用の統合開発環境(IDE)と、Linux BSP(Board Support Package)が提供されています。今回は、Arduino互換のIDEでテストを行いました。
開発環境の「Intel Galileo Arduino SW」は、公式サイトからダウンロードできます。対応OSは、Linux(32bit/64bit)、Mac OS X、Windowsです。筆者は、Windows版をダウンロードし、Windows 7搭載PCに環境を構築しました。
ダウンロードしたZIPファイルを展開する際、展開先を「C:\galileo」とします。パス名が長いと、解凍時にエラーが生じるからです。
GalileoをPCに接続し、ドライバをインストールします。この際、前述したように「ACアダプターを接続してから、USBケーブルを接続する」という手順を必ず守ってください。Galileoに電源を接続してからLinuxが起動するまで、1分ほど時間がかかります。この間、PCのデバイスマネージャーはGalileoを認識しません。
デバイスマネージャーで、「Gadget Serial Driver」と表示されたのを確認し、ドライバの更新を行います。ドライバは、先ほど解凍したフォルダの「C:\galileo\arduino-1.5.3\hardware\arduino\x86\tools」内にあります(画像12)。
インストールが完了したら、早速、IDEを立ち上げましょう。このIDEはGalileoのファームウェアのアップデートもできます。ちなみに、筆者がGalileoの動作確認をしたところ、リセットボタンが機能していませんでしたが、ファームウェアをアップデートしたら動くようになりました。開発を始める前に、ファームウェアをアップデートしておくといいでしょう。
ArduinoのファーストステップであるLED点滅は問題なくできました。注意点は、繰り返し説明している“ケーブルの接続手順”くらいでしょうか。とにかく、カンタンに動かすことができました(動画1)。
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