「メーカーで働きたい」とシステム開発会社からの転職を希望する組み込みエンジニアはたくさんいらっしゃいます。そんなシステム開発会社からのメーカーへの転職で問題になるのは、実は「上流工程の経験」といった経験・スキルの応募要件ではなく、まったく別の要因なのです。
本記事はパソナが運営する人材紹介サービスブランド「パソナキャリア」からITmediaキャリアに寄稿された記事に加筆・修正して転載しています。
システム開発会社(システムインテグレータや組み込み専門のソフトハウスなどを含む)に勤務する多くの組み込みエンジニアが目指すのが、メーカーへの転職。実際、弊社へご登録いただいた組み込みエンジニアの約80%の方々も、転職の希望業種として「システム開発会社」ではなく「メーカー」を第一に考えていらっしゃるという事実があります。その方々の転職理由の多くは「メーカーで働きたい」となっています。
システム開発会社からメーカーに転職する場合、最近の採用状況はどのようになっているのでしょうか。またどのような人がメーカーへの転職を成功させているのでしょうか。今回はそんなメーカーの採用状況と、メーカーへの転職のポイントについてご紹介します。
数年前と比較して、求人数は飛躍的に伸びています。現在、組み込みエンジニアを募集していないメーカーはないのではないでしょうか。その中でも特に採用ニーズが高いのは自動車 、通信機器、FA機器、といったところでしょうか。
また、これまでは単に「組み込みエンジニア」といった職種名で呼ばれることが多かったのですが、最近では専門領域に特化した職種での募集が増えてきています。
職種には、下記のようなものがあります。
難しいと思われがちなメーカーの組み込みエンジニアの応募要件。実際にはどのような経験や知識が求められているのでしょうか。まず思い浮かぶ応募要件としては「上流工程の経験」などですが、実のところはそうでもありません。
当然必要となるのは、組み込みエンジニアとしての経験ですが、詳細な応募要件については、ごく一般的なシステム開発会社の組み込みエンジニアの応募要件と同じようなものです。主な応募要件は下記のようになっています。
最近の応募要件では、評価経験や品質管理など、品質に関連する要件を求められることが多くなっています。即戦力として入社後の業務アサインが具体的になっている場合には、応募要件に詳細な経験・知識(上記の「まれに求めらる経験・知識」を含め)が記載されることが多い状況です。
その一方で大手メーカーであっても、CもしくはC++の開発経験さえあれば、応募できる求人も出てきています。
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