サンケン電気は、日立超LSIシステムズのデジタル電源向けマイコン事業を買収する。サンケン電気が得意とするパワー半導体や電源回路設計の技術と融合して、次世代のデジタルパワー制御ソリューションの開発を加速。主に車載市場に展開していく方針だ。
サンケン電気は2013年12月10日、日立超LSIシステムズとの間で、同社のミックスドシグナルマイコン事業を買収することで最終合意したと発表した。事業譲渡は2014年2月1日に行われる予定。
今回の合意によりサンケン電気は、日立超LSIシステムズのミックスドシグナルマイコン「MD6601」とともに、関連する技術情報を取得する。MD6601の開発に携わる技術者もサンケン電気に移籍する。MD6601は、デジタル制御方式によって効率を高めたデジタル電源(もしくはデジタル制御電源)向けのマイコンで、DSPと豊富なアナログ機能を集積したことを特徴としている。
サンケン電気は、MD6601と関連する技術/人員を得ることで、同社のパワー半導体や電源回路設計の技術と融合させて、次世代のデジタルパワー制御ソリューションの開発を加速させたい考え。主な応用分野は車載市場を想定しており、AC-DCコンバータ、DC-DCコンバータ、モーター制御用インバータ、LED照明の駆動回路などに展開を広げたいとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.