組み込み系エンジニアとして働いていた小林さんは、新規製品開発のプロジェクトに携わったときの経験から、「より上流工程で製品の企画をしてみたい」と思うようになり、大手メーカーへの転職活動に挑戦しました。
本記事はパソナが運営する人材紹介サービスブランド「パソナキャリア」の記事に加筆・修正して転載しています。
小林さん(仮名・25歳男性)
メーカー系のソフトウェア開発会社で組み込み系エンジニアを3年経験した小林さん。
いくつかのプロジェクトを経験するうちに、より上流工程でモノづくりに携わりたいという思いが強くなり、転職を決意。強いこだわりを持って転職活動に臨んだ小林さんが選んだ会社とは……
前職 ソフトウェア開発会社 組み込みエンジニア
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現職 大手輸送機器メーカー 組み込みエンジニア
海外向けの家電製品の開発を行っていました。新卒で入社した会社なのですが、入社して初めて携わったプロジェクトではプロジェクトマネジメント業務を担当し、マネジメント役として、協力会社の調整・管理などを行いました。その後、親会社である家電メーカー製品の開発業務の担当として、詳細設計、プログラミング、テストなど、一連の業務を担当していました。
――前の会社でのやりがいは、どうでしたか?
「モノづくりに携わりたい」という思いが強くあり、それは就職する際の会社選びの基準の1つでもあったため、自分が携わった製品が市場に出回ることに非常にやりがいを感じました。
――仕事をするなかで身に付けた強み、スキルなどはありますか?
エンジニアとしてのスキルももちろんですが、コミュニケーション能力が身に付いたと感じています。プロジェクトマネジメント役を通じて、他部門や協力会社との交渉力、調整能力、また、海外向けの製品を担当していたので、英語力も身に付けることができました。
――なぜ転職を考えたのですか?
製品を開発する上で、より上流の工程に携わりたいと考えるようになったからです。いくつか経験したプロジェクトのうち、大半は親会社である家電メーカーで企画された仕様に沿っての開発が多かったのですが、新規の製品開発のプロジェクトにも携わることができました。そのプロジェクトに携わった経験から、より上流工程で製品の企画をしてみたいという思いが強くなりました。
――転職を決意したきっかけ、出来事はありますか?
入社して3年が経ち、今後のキャリアを考えるのであれば、今が転換点かと思い、転職を決意しました。3年という節目を向かえ、モノづくりにより深く携わりたいという思いが強くなったこと、また前職で経験できそうな製品には限りがあると感じるようになったことが、転職活動を決意したきっかけになりました。
――何に重きをおいて転職活動を行いましたか?
経験を生かしてキャリアアップを実現し、さらなるやりがいを得るために、「モノづくりに携わる」「より上流の工程に携わる」という2点を重視して転職活動を行いました。
仕事をしながらの転職でした。同僚や友人に人材紹介会社経由で転職をした人が多かったので、まずは人材紹介会社に登録をしました。3社の人材紹介会社に登録をしたのですが、最終的にはパソナキャリアに絞り、転職活動を行いました。応募した企業は10社程度で、最終的に1社から内定をいただきました。期間としては、3カ月程度だったと思います。
――転職活動において工夫したことはありますか?
時間をいかに有効に活用するかという点です。仕事をしながらの転職でしたので、時間を確保することがなかなかできませんでした。求人探し、書類作成、日程調整、どれを取っても時間がかかってしまいます。私の場合、人材紹介会社をうまく活用しました。書類作成のチェック、企業への応募、面接の日程調整などをやっていただくことで、時間に余裕をつくり、求人・企業選びをじっくり行うなど時間を有効的に使いました。
――転職活動において、大変だったことはありますか?
転職活動当初は仕事をしながらの転職ではあったのですが、実は転職を決意した際に会社側に退職の意思を伝えていましたので、実際に内定をいただく前に退職時期がやってきてしまい、焦りを感じました。また、そのころ経済情勢も不安定になり、転職ができるのか不安にもなりました。
――アドバイザーのアドバイスはいかがでしたか?
応募している企業の過去の面接の内容や、求める人物像についての情報を提供していただいたことが、大変役に立ちました。個人で転職活動をしているのではなかなか分からない情報でしたので、面接の対策を立てやすかったです。また、キャリアアドバイザーだけではなく、企業を担当されている営業の方から直接お話を聞く機会もあり、アドバイス含め、情報提供量という点で満足をしています。
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