JTフォーマットを使いこなすツールの充実度は?:ISO国際規格に承認されたJTフォーマットとは(3)(2/3 ページ)
JTテクノロジーは業界イニシアチブである「JT Openプログラム」によってサポートされています。JT Openプログラムとは、PLMのグローバル企業によって推進・組織化されたコミュニティーです。
JT Openプログラムの目的は、ソフトウェアベンダー、ユーザー、さらに製品製造サプライチェーンに関連する企業をメンバーとし、JTテクノロジーを普及させることです。それにより、JT対応アプリケーションを介して3次元ビジュアライゼーションデータの共有を可能にします。
JT Openプログラムは参加メンバーにJTテクノロジーへのアクセスを等しく提供して、プログラム内のソフトウェアベンダーがアプリケーションを開発できるように推進します。
このプログラムに新規に参加する場合はその関心領域に応じて、以下のメンバーシップカテゴリーのいずれかに属することになります。
- 企業メンバー:JTフォーマットを自社のビジネスプロセスにおけるビジュアライゼーション、コラボレーション、データ共有のためのプラットフォームとして使用する企業
- ベンダーメンバー:JT対応のアプリケーションを提供するソフトウェアベンダー
- 利益団体メンバー:非営利の特定業界の団体または業界横断的な団体
- アカデミックメンバー:研究や授業にJTTKを使用する教育機関
- 協賛メンバー:JT Openプログラムのコミュニティーを支持するハードウェア、ソフトウェア、サービスのサプライヤ
- データ互換性を心配することなく、独立系ソフトウェアベンダーが提供するアプリケーションを組み合わせて、自社のビジネスプロセスに組み込むことができます
- アプリケーションのコストを計画的に引き下げられます
- JTテクノロジーへの発言権を持ちます
- 共通のデータフォーマットを使用するプロセスを推進することで、コストを削減することができます
- JTTKを活用することができます
- JTテクノロジーへの発言権を持ちます
- JT関連市場に低コストで参入できます
- 開発キットを利用できます
- PLMベンダーのトレーニング施設でクラス研修を受けることができます
- 他のJT Openアカデミックメンバーが開発したコースウェアが利用できます
- JTフォーマットの開発の狙いと仕様
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