JTフォーマットを使いこなすツールの充実度は? : ISO国際規格に承認されたJTフォーマットとは(3) (1/3 ページ)
国際標準化機構(ISO)に承認されたJTフォーマットを解説する本連載。3次元(3D)製品情報を軽く取り扱えることが特徴ですが、使いこなすには各種連携アプリケーションの充実が欠かせません。3回目となる本稿では、ソフトウェア開発ツール「JT Open Toolkit」や関連アプリケーションなどを紹介します。
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JT Open Toolkit(JTTK)は、JT対応アプリケーションを作成するソフトウェア開発者のためのツールです。JTデータへの読み書きのアクセスを提供するオブジェクト指向のC++アプリケーションプログラミングインタフェース(API)を提供します。JTTKにより、プログラマーはJTファイルのあらゆる要素への読み書きが可能となり、JT対応アプリケーションの作成に必要なコーディングや保守の手間を軽減できます。
JT Open Toolkitの概要
JTTKは、以下の機能を備えています。
XT B-Rep拡張クラスを使用したXT B-repデータの読み書きが行えます
JTテッセレーターは、ファセット作成に使用されるジオメトリとの接続性を維持するユニークな関連付け機能を提供します
JTTKでは、プロパティ、注釈、テキスト、参照ジオメトリ、クロスハッチング、デザイングループ、ビューセット、モデルビューなど、JTファイル内でPMIを表現することができます
構成ファイルを使用すれば、JTTKの特定の機能をアプリケーションの外部から制御することが可能になります
ビジュアライゼーションをサポートする数多くの機能が用意されています
レイヤーとレイヤーフィルターへのアクセスが可能です
ULPデータセグメントの作成が可能です。ULPは、オンザフライでテッセレーションすることが可能なデータセグメントです
JTTKには、プログラマーのツールキットの活用を支援するために、複数のサンプルプログラムが用意されています。
また、JT OpenプログラムメンバーにはAPIが提供される他、コマンドラインから実行可能なプログラムであるJTユーティリティも利用できます。これらのユーティリティには、プロパティの設定、アセンブリの作成、JTファイルのLOD構造の変更、JTファイルのコンテンツに関する情報の取得を行う簡単なツールが含まれています。
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