日立製作所は、日立オートモーティブシステムズの車載情報事業を、情報・通信システム社に移管する。日立グループにおける車載情報事業の拡大・成長と事業体制の最適化が狙い。
日立製作所と、100%子会社の日立オートモーティブシステムズ(以下、日立オートモーティブ)は2012年12月6日、日立グループにおける車載情報事業の拡大・成長と事業体制の最適化を目的として、日立オートモーティブのCIS(Car Information Systems)事業部を、日立製作所の情報・通信事業部門である情報・通信システム社に移管することで合意したと発表した。事業移管は2013年4月1日を予定している。
日立オートモーティブのCIS事業部は、日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」をはじめとするEV向けのテレマティクスサービス「EV-ICTソリューション」(関連記事1)や、クラリオンと共同開発したクラウド型テレマティクスサービス「スマートアクセス」(関連記事2)などを提供している。これらのテレマティクスサービスを効率的に展開する上で、情報・通信システム社が提供するプラットフォームやサービスとの緊密な連携が必要になると判断した。
情報・通信システム社への事業移管によって、地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)や家庭内エネルギーマネジメントシステム(HEMS)と車載情報システムを連携させ、スマートシティなどインフラシステムと協調したサービスの実現などを目指す。
日立オートモーティブの2011年度(2012年3月期)の連結売上高は約8115億円。このうち、CIS事業部の売上高は約20%を占める。
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