産業用蓄電池などを手掛けるGSユアサが、自社工場とグループ工場へのメガソーラー設置を始める。買い取り制度を活用した全量売電と自社製品の運用データ蓄積を狙う。
GSユアサは2012年6月26日、同社子会社いわきユアサ(福島県いわき市)の本社敷地にメガソーラーを設置すると発表した。
いわきユアサ本社工場敷地内の遊休地および工場屋根に出力容量が1MWの太陽光パネルを設置する。2012年秋をめどに建設を開始し、2013年3月末までの運用開始を目指すとしている。発電した電力は全量を売電する計画だ。
GSユアサでは、いわきユアサに続き、自社製品の製造拠点である京都事業所(京都府京都市)や長田野事業所(京都府福知山市)、群馬事業所(群馬県伊勢崎市)にも同様のメガソーラーを設置する予定だ。
太陽光発電装置では、直流の電力が流れる。一般的な商用の系統に連携させるにはこれを交流に変換する必要がある。パワーコンディショナーはこの直流から交流への変換の際に必要となる設備。
いわきユアサは、総敷地面積3万3000m2。太陽光パネル設置面積は約1万m2を予定している。出力容量は1MW以上、年間で1000MW/wの発電量を想定している。太陽光パネルについては現在採用メーカーを検討中である。パワーコンディショナには、同社「ラインバックガンマ」(250kW出力)を四機並列で設置する。
GSユアサでは、これら自社およびグループ工場でのメガソーラー運用により、パワーコンディショナー製品の運用データを蓄積し、製品開発に活用していくとしている。
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