第9回「太陽光発電設備リサイクル制度小委員会」:
太陽光パネルのリサイクル義務化 費用負担と制度設計の方向性がまとまる
太陽光パネルの義務的な廃棄・リサイクル制度の創設に向け、国は2024年12月に「太陽光発電設備のリサイクル制度のあり方について(案)」を取りまとめ、パブリックコメントを実施した。本稿ではその概要を解説する。(2025/3/26)
研究開発の最前線:
屋内外の光で発電するペロブスカイト太陽電池 電極に単層CNTを活用
名古屋大学は、単層カーボンナノチューブを電極に使用した、ペロブスカイト太陽電池を開発した。両面受光により屋内外の光で発電が可能で、光透過性があるため窓に貼付しても外の景色を視認できる。(2025/3/26)
ペロブスカイト太陽電池の発電効率を1.5倍に 成膜用インクを新開発
三菱マテリアル(MMC)とエネコートテクノロジーズがペロブスカイト太陽電池用の成膜用インクを新開発。従来比約1.5倍の発電効率を実現したという。(2025/3/25)
リサイクルニュース:
太陽光リユースパネルの有効性実証 安全性と発電効率を評価
TREホールディングスの連結子会社であるリバー、東芝エネルギーシステムズ、東芝環境ソリューションは、リバーの壬生事業所に使用済み太陽光パネルを用いた自家消費型の太陽光発電システムを導入し、リユースパネルの有効性について共同で実証を行うことで合意した。(2025/3/25)
水素で動く「未来の自販機」 世界初、大阪・関西万博会場のリング下に設置 CO2ゼロ
4月13日に開幕する2025年大阪・関西万博に向け、コカ・コーラボトラーズジャパンは18日、水素を燃料に発電して稼働する世界初の自動販売機を会場(大阪市此花区)に設置し、報道陣に公開した。二酸化炭素(CO2)を排出しない「未来の自販機」として、技術を万博でアピールしたい考えだ。(2025/3/21)
コンセントがいらない“水素発電自販機”、コカ・コーラが大阪・関西万博会場に設置
コカ・コーラ ボトラーズジャパンは18日、水素カートリッジを動力源とする自動販売機を4月に開幕する「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)会場に設置した。(2025/3/18)
「スマートエネルギーWeek 春 2025」:
太陽光発電所のケーブル盗難対策 被害拡大を防ぐ最新ソリューションが集結
太陽光発電所の銅線ケーブル盗難問題が深刻化するなか、「スマートエネルギーWeek春2025」において、様々な盗難対策ソリューションが展示され注目を集めた。(2025/3/14)
Google、Amazon、Meta、原子力発電容量を2050年までに3倍にする誓約に署名
世界原子力協会は、Google、Amazon、Metaを含む14社が、原子力発電容量を2050年までに3倍にする誓約に署名したと発表した。Microsoftは署名していない。(2025/3/13)
ロジスティクス:
宮城県仙台市で延べ4.2万m2の物流施設着工 東京建物「T-LOGI」が東北エリア初進出
宮城県仙台市で、東京建物「T-LOGI」シリーズ東北初進出となるマルチテナント型物流施設が着工した。屋上に太陽光パネルを設置し、発電した電力は商用電力と併せて自家消費する。仙台港や仙台市内に近接し、首都圏配送の中継拠点としても機能する。(2025/3/12)
ソーラーシェアリング入門(70):
閣議決定された「第7次エネルギー基本計画」、営農型太陽光発電への影響は?
営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)について解説する本連載。今回は正式に閣議決定された「第7次エネルギー基本計画」と新たな「地球温暖化対策計画」について、営農型太陽光発電に関する記述や今後の施策の見通しについて見ていきます。(2025/3/12)
核融合発電 ここがキモ(2):
核融合炉の過酷な環境に耐えられる究極の材料とは?
自然科学研究機構・核融合科学研究所 教授の高畑一也氏が、核融合発電の応用知識について解説する本連載。第2回では、核融合炉内の極限環境で使われる材料について解説します。(2025/3/12)
産業動向:
都が4月に「太陽光パネル義務化」 設置有り無しマンションで4968万円もの差、LIFULL HOME'Sが調査
LIFULL HOME'Sは、2025年4月から始まる東京都の太陽光発電の設置義務化に先立ち、気になる現状と今後を調査した。その結果、太陽光パネル設置物件は賃貸や戸建てで全国的に増加しているが、マンションは2024年までは減少傾向にあると判明した。住宅価格は、マンションで太陽光パネル設置有り無しで4968万円もの差額があり、条例施行によりさらなる高騰が懸念される。(2025/3/11)
木質ペレット調達先の有力な選択肢に:
PR:持続可能な燃料調達が課題のバイオマス発電 いまカナダ産木質ペレットに注目すべき理由とは?
国内でも導入が広がったバイオマス発電だが、利用する木質燃料の持続可能性の確保が大きな課題として指摘されている。そこでいま注目されているのが、科学的に裏付けられた持続可能性や信頼性、トレーサビリティが確保されたカナダ産木質ペレットの活用だ。(2025/3/10)
素材/化学メルマガ 編集後記:
わずかな動きで発電する電磁誘導発電モジュールをダイエットに使いたい
今回は環境発電の課題を解消した三菱電機の磁誘導発電モジュールについてつらつら語っています。(2025/3/7)
AIビジネスのプロ 三澤博士がチェック 今週の注目論文:
考慮漏れすると痛い、AIの電力コスト問題と対策法 LLMメーカーでは原子力発電ブーム
生成AIの利用コストにはサービスの利用料の他に電力コストも存在する。生成AIを活用する上で考慮すべき電力問題と解決策について解説する。(2025/3/6)
プロジェクト担当者が語る:
制度変更で取引先が数千件増える? 3カ月でシステム構築できた事例
発電側課金制度への対応によって、関西電力送配電は請求業務システムの導入を迫られていた。そして同社は、わずか3カ月という短期間で請求業務システムの導入に成功した。プロジェクトを主導した3人に導入時の話を聞いた。(2025/3/25)
製品動向:
福島第一原発の廃炉作業に3Dデータ処理技術活用、bestatが提供
bestatは東京パワーテクノロジーの福島第一原子力発電所廃炉作業向けに、3Dデータ自動生成サービス「3D.Core」を提供した。原発内作業空間の一部と放射線量分布マップを生成する。(2025/3/5)
脱炭素:
スバル群馬製作所の電力がCO2フリーに、県内の水力発電から供給
SUBARUは群馬県が実施する「地産地消型PPA(群馬モデル)」の電力供給先事業者に採択された。(2025/3/5)
組み込み開発ニュース:
自然界のわずかな動きで発電する電磁誘導発電モジュールを開発
三菱電機は、自然界のわずかな動きで効率的に発電する電磁誘導発電モジュールを開発した。そよ風や弱い水流、人が床を踏む動きなどで発電できるため、設置が困難だった場所にもIoTセンサーを導入可能になる。(2025/3/3)
自動運転技術:
ホイールローダー向け後付け自動運転装置を開発
大林組は、ホイールローダー向けに後付け自動運転装置を開発し、グループ会社の大林神栖バイオマス発電が運営する大林神栖バイオマス発電所での実証実験で通常の有人作業時と同レベルの操業を達成した。(2025/3/3)
材料技術:
フィルム型ペロブスカイト太陽電池を風車タワーに設置するための実証実験を開始
積水化学工業、四電エンジニアリング、頴娃風力発電の3社は、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を風車タワーの側面に設置するための共同実証実験を頴娃風力発電所(鹿児島県南九州市)で2025年2月24日に開始した。(2025/3/3)
太陽光:
フィルム型ペロブスカイト太陽電池を風車に設置 防汚機能や曲面設置を検証
積水化学工業、四電エンジニアリング、頴娃(えい)風力発電の3社は。フィルム型ペロブスカイト太陽電池を風車タワーに設置する実証実験を開始した。(2025/2/28)
シャープがタンデム型ペロブスカイト太陽電池を披露 EVを活用した未来のエネマネ提案も
シャープは「PV EXPO 2025 【国際】太陽光発電展」に出展。エネルギーマネジメントソリューション「Eee コネクト」や開発中のペロブスカイト太陽電池などを展示した。(2025/2/28)
トリナが5MWh級の新型産業蓄電池 新たなN型セルの太陽光モジュールも
トリナ・ソーラーは「PV EXPO 2025 【国際】太陽光発電展」(2025年2月19〜22日、東京ビッグサイト)に出展し、産業用蓄電池「Elementa 2」や新製品の太陽光発電モジュールなどを披露した。(2025/2/28)
太陽光:
カメラだけでは防げない太陽光ケーブルの盗難対策に 金属を活用した新手法
監視装置ソリューションを手掛けるピー・エス・ディー(PSD、埼玉県さいたま市)は、「PV EXPO 【国際】太陽光発電展 」(2025年2月19〜21日)に出展し、太陽光発電の設備の盗難防止ソリューション「雷神シリーズ」などを披露した。(2025/2/21)
スマートコンストラクション:
ホイールローダ用の後付け自動運転装置を開発、大林組
大林組は、ホイールローダ用後付け自動運転装置の実証実験をグループのバイオマス発電所で実施し、燃料運搬作業の自動化に成功した。(2025/2/19)
脱炭素:
自社拠点で再エネの循環型システムを実証、超軽量太陽光パネルを設置
OKIクロステックは再生可能エネルギーの循環型システムの実証を開始したと発表した。同社拠点であるリペアセンターに太陽光発電やEVの充電設備、蓄電池を導入した。(2025/2/19)
第101回「調達価格等算定委員会」:
1万kW以上の木質と液体燃料によるバイオマス発電 26年度からFIT/FIPの支援対象外に
資源エネルギー庁はバイオマス発電のうち、「一般木質等(10,000kW以上)」及び「液体燃料(全規模)」の新規案件について、2026年度以降FIT/FIP制度の支援対象外とする方針を固めた。(2025/2/19)
材料技術:
連続で長時間の運転が可能な水素燃料電池発電装置を開発
デンヨーと帝人は、帝人が展開するIntelligent Energy Limited製の燃料電池モジュールをデンヨーが用いて3kVA級の水素燃料電池発電装置を開発したと発表した。(2025/2/19)
ドローン:
夜に操縦者1人が別々の場所のドローン3機を同時運航 “銅線盗難”対策に期待
NEDOとKDDIは、遠隔操縦者1人が夜間にドローン3機を太陽光発電施設3カ所で同時運航する実証実験を行った。警備業界の人手不足を補う新たな手段として、太陽光発電施設での銅線盗難対策などに期待されている。(2025/2/17)
脱炭素:
アイシンが可搬型の燃料電池発電機を開発、ガソリン発電機と比べて重さは3分の2
アイシンは、小型で静粛性の高い「可搬型FC発電機」を開発した。燃料電池(FC)を用いているので、発電時にCO2や有害なガスを排出せず、静粛性も高い。同出力帯のガソリン発電機と比較して重量も約3分の2に軽量化している。(2025/2/17)
脱炭素:
工場の高温排ガスからkW級の熱電発電、ヤンマーがメンテフリーのシステムを開発
ヤンマーホールディングスは、「ENEX2025」において、工場などで排出される高温ガスの熱エネルギーに独自の熱電変換技術を適用してCO2フリーで発電する熱電発電システムを展示した。(2025/2/14)
第105回「調整力及び需給バランス評価等に関する委員会」:
地域間連系線の細分化で運用容量を拡大 供給信頼度評価を改善へ
火力発電の休廃止などの影響により、国内の電力需給が変化している昨今。直近数年の供給信頼度の評価結果が目標値を超過するなど、その影響が出はじめている。そこで電力広域機関では、こうした供給信頼度評価の在り方や、その評価に影響する連系線運用容量の取り扱いの見直しについて検討を行った。(2025/2/14)
IoTセンサー向け電源として活用:
そよ風や弱い水流でも発電 電磁誘導発電モジュールを開発
三菱電機は、そよ風や人のわずかな動きなどでも効率よく発電する「電磁誘導発電モジュール」を開発した。IoTセンサー向け電源として実証実験を進め、2027年度までに実用化を目指す。(2025/2/17)
太陽光:
太陽光向けマイクロインバーターを日本展開 伊藤忠が米企業と提携
伊藤忠商事が米Enphase Energy(エンフェーズ・エナジー)と同社の太陽光発電システム向けマイクロインバーターの日本市場における展開に向けて、戦略的業務提携を実施すると発表した。(2025/2/13)
クイズで学ぶ! モノづくりトレンド:
【クイズ】核融合発電の実験炉「ITER」の建設費は推定いくら?
MONOistの記事からクイズを出題! モノづくり業界の知識を楽しく増やしていきましょう。(2025/2/13)
第105回「調整力及び需給バランス評価等に関する委員会」:
再エネの拡大で懸念される系統安定性 系統データ計測を精緻化へ
再エネなどのインバータ電源(非同期電源)が増加する一方、火力発電などの同期限源の減少が予測されている日本。その対策を検討する上で重要になる系統関連のデータ計測について、より高度な情報収集を行う方法について検討が行われた。(2025/2/12)
自然エネルギー:
グリーン電力の国内市場 2040年度に4.7兆円規模に拡大へ
富士経済は2025年1月、太陽光や風力など再生可能エネルギー電源由来のグリーン電力や太陽光発電のPPA(第三者所有モデル)サービス関する国内市場の調査結果を公表した。(2025/2/10)
自然エネルギー:
1.1MWの大型潮流発電システムが五島沖へ 九電みらいエナジーが実証実験
九電みらいエナジーが進めていた大型潮流発電システムの改造工事が完了。国内初の1110kW規模の発電システムとして、長崎県五島沖で実証実験に取り組む。(2025/2/10)
核融合発電 ここがキモ(1):
経済的な核融合発電はどうすれば実現できるか?
自然科学研究機構・核融合科学研究所 教授の高畑一也氏が、核融合発電の応用知識について解説する本連載。第1回では、経済的な核融合発電を実現するための技術課題について解説します。(2025/2/6)
省エネ機器:
工場排熱をCO2フリー電力に変換、ヤンマーが熱電発電システムを実用化
ヤンマーホールディングスが、工場などで排出される高温ガスから熱エネルギーを回収しCO2フリーで発電する熱電発電システムを開発した。(2025/1/31)
100円ショップのガジェットを試す:
ダイソーで220円の「手動発電3LEDライト」は非常時には有用 だが“音”が大きい
100円ショップなどのガジェットを実際に購入し、試してみる連載。今回は、ダイソーで220円で販売されている「手動発電3LEDライト」(オーム電機製)を試してみた。レバーを握って起こした電気で発光するのだが、大きな音が鳴り、照度も一定ではないため非常時にだけは有用そうに感じる。(2025/1/25)
製品動向:
さっぽろ雪まつり会場でペロブスカイトの建材一体型太陽光電池実証、YKK AP
YKK APは、2025年2月4日から開催される「さっぽろ雪まつり」会場で、ペロブスカイト太陽電池を使用した建材一体型太陽光発電の実証実験を行う。(2025/1/24)
脱炭素:
環境配慮コンクリに石炭ガス化複合発電由来の細骨材利用、東電PGと大成建設
大成建設が設計・施工した千葉県印西市の洞道新設工事で、インバートの一部に石炭ガス化スラグ細骨材を使用した環境配慮コンクリートが採用された。石炭ガス化スラグ細骨材と環境配慮コンクリートを組み合わせて使用することで、互いの材料物性における課題が改善されることを確認している。(2025/1/24)
三菱電機 CM1800DW-24ME:
電力損失を約15%削減 産業用LV100タイプ1.2kV IGBTモジュール
三菱電機は、太陽光発電などの再生可能エネルギー用電源システム向け産業用LV100タイプ1.2kV IGBTモジュール「CM1800DW-24ME」のサンプル提供を開始すると発表した。(2025/1/24)
使用済み太陽光パネル 加熱処理でリサイクル 再エネ適地の北海道で進む最先端技術実証
再生可能エネルギーとして注目されている太陽光発電の耐用年数を超えた太陽光パネルが2030年代に大量排出されることを見据え、リサイクルに向けた動きが本格化している。(2025/1/23)
第101回「調達価格等算定委員会」:
FIP太陽光のバランシングコストを1円増額 2025年度のFIT/FIP制度の運用方針
第101回「調達価格等算定委員会」で今後のFIT/FIP制度の運用に関して検討が行われた。FIP制度を利用する太陽光発電については、バランシングコストを1.00円/kWhの増額とする方針だ。この他、FIP制度のみを対象とする事業規模の基準などについても今後の見通しが公表された。(2025/1/22)
第3回「金属盗対策に関する検討会」:
太陽光発電のケーブル盗難対策 スクラップ買取業者に届出や本人確認を義務付けへ
太陽光発電事業者を悩ませているケーブル盗難問題。警察庁ではその対策として、届出制度や本人確認の義務化など、金属スクラップの買取業者に向けた新たな施策を取りまとめた。(2025/1/21)
カーボンニュートラル:
バイオマス発電の排ガス活用、PCa床版ブロックにCO2固定化 安藤ハザマ
安藤ハザマは、バイオマス発電所の排ガスに含まれるCO2を吸収/固定化したプレキャストコンクリート床版ブロックの製造試験を開始した。完成した床版ブロックは大阪・関西万博で耐久性能測定を実施する。(2025/1/20)
高い信頼性を、低コストで実現:
PR:高電圧システムの電流計測をより簡素&高精度に TIのホール効果型センサーが変える
電気自動車(EV)の充電や太陽光発電などの高電圧システムでは、システムの小面積化や効率的な保護/監視/制御を実現する電流センシングのニーズが高まっている。そうしたニーズに応え、Texas Instruments(TI)は新たなホール効果型電流センサーを発表した。日本テキサス・インスツルメンツが、新製品の特徴や使用例を解説する。(2025/1/17)
にわかに地球規模のトピックとなった新型コロナウイルス。健康被害も心配だが、全国規模での臨時休校、マスクやトイレットペーパーの品薄など市民の日常生活への影響も大きくなっている。これに対し企業からの支援策の発表も相次いでいるが、特に今回は子供向けのコンテンツの無料提供の動きが顕著なようだ。一方産業面では、観光や小売、飲食業等が特に大きな影響を受けている。通常の企業運営においても面会や通勤の場がリスク視され、サーモグラフィやWeb会議ツールの活用、テレワークの実現などテクノロジーによるリスク回避策への注目が高まっている。