日立コンシューマエレ、省エネ支援サービス事業を7月開始スマートグリッド

環境配慮型生活インフラ事業として、今後の本格的な需要の拡大を見込んで多店舗・多拠点企業向けの省エネ支援ASPサービス事業に参入する。

» 2011年03月16日 12時54分 公開
[佐々木千之,@IT MONOist]

 日立コンシューマエレクトロニクスは3月10日、多店舗・多拠点企業向けに省エネ支援ASPサービス「ECO・POM・PA(エコポンパ)」を7月に提供開始すると発表した。使用電力量の見える化、省エネを促進するための行動についてのコンサルティングをインターネットを通じてワンストップで提供する。

 同社によると、これまでの省エネ支援サービスは各拠点の消費電力量や温度、湿度などのデータを自動で計測して見える化するものが中心だったが、計測したデータに基づいて省エネを促進する行動に結びつけていくためには、各拠点の従業員に対して教育が必要であり、導入から省エネの成果が得られるまでの時間や負担が大きくなりがちだという。

 エコポンパではデータを自動計測するだけでなく、企業が設定した各拠点の省エネ目標値と計測結果を基に、従業員に対してどのような省エネ行動をすべきかという具体的な指示を表示端末に表示する。これによって特別な従業員教育を行うことなく、省エネ行動が可能になる。さらに省エネ行動の実践状況や、省エネ行動による省エネ効果を分析して表示できるとしている。

 エコポンパサービスには、省エネデータ計測センサ、データ収集用EMS(エネルギー管理システム)、表示端末の設置が必要となる。

 同社では、2010年4月の改正省エネ法の施行によって規制対象が拡大したことで、省エネ支援ASPサービス市場が年率40%で成長(日立調べ)すると見込んでいるという。

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