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» 2010年10月25日 00時00分 公開

IAの輪をあらゆる機器に広く展開していく!組み込みセミナーレポート(2/2 ページ)

[八木沢篤,@IT MONOist]
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CoreとAtomの新製品の特徴について

 セミナーでは、今年リリースされたCoreとAtomの新製品の概要についても説明があった。

 以下、その内容を紹介する。

Coreプロセッサの新製品の特徴

 Coreについては、3つのチップセット、18のプロセッサを提供する。


組み込み用途向け新製品(Core)Coreプロセッサファミリ新製品の主な特徴 画像7(左) 組み込み用途向け新製品(Core)/画像8(右) Coreプロセッサファミリ新製品の主な特徴

 既存製品からチップ構成も変化。プロセッサ、ノースブリッジ、サウスブリッジ、LANの4構成から、新製品ではメモリコントローラとグラフィックスをチップセットからプロセッサ内部へ移動し、表示部、マネジメントエンジン、クロックバッファをチップセットに統合することで3構成になった。これにより「デザインの簡素化、省スペース化を実現できるようになった」(廣田氏)という。

4チップから3チップ構成へ 画像9 4チップから3チップ構成へ

 また、ECC(Error Correcting Code)メモリのサポートも新製品の特徴として挙げられる。実は、デスクトップPC、ノートPCの市場でECCのニーズが減ったこともあり、この製品群の中ではしばらくECCをサポートしていなかったという。しかし、「日本のマーケットからの要望が強かった。特に金融系などのミッションクリティカルな業務システムなどでは必要とされる。そこで、今回の新製品でECCをサポートすることにした」と廣田氏。

メモリECCのサポート 画像10 メモリECCのサポート

Atomプロセッサの新製品の特徴

 ネットブックでの採用が一般的に知られるAtomだが、機能・性能強化とともに、産業向けシステム、プリンタ、サイネージ、組み込みボード、監視システムなど、さまざまな市場に広がりを見せつつある。

2種類のAtomプロセッサ組み込み用途向け新製品(Atom) 画像11(左) 2種類のAtomプロセッサ/ 画像12(右) 組み込み用途向け新製品(Atom)

 Atomの最大の特徴は低コスト、省スペース、低消費電力。一見、単一の製品のように思えるが、実は2種類の系統に分かれているという。

 1つは、低コスト向けの「N270」から発展した「N4xx」「D4xx」「D5xx」シリーズ。主に、ネットブックなどに使用されている製品ラインアップだ。このN270系により、「例えば、Celeronよりも性能は要らないから、低コストで機器を作りたいといったニーズに対応できる」と廣田氏。

N4xx、D4xx、D5xx ブロック図 画像13 N4xx、D4xx、D5xx ブロック図

 もう1つが、「Z5xx」から発展した「E6xx」シリーズ。こちらはPC系以外の機器向けのプロセッサで、例えば「携帯端末、FAコントローラなど、当社でいう“True Embedded”を構築する際に利用してもらいたい製品だ」(廣田氏)という。

Atom E6xxプロセッサの概要 画像14 Atom E6xxプロセッサの概要

 注目のE6xxシリーズの最大の特徴は、プロセッサとチップセットとの接続に用いられるフロントサイドバスが汎用バス(PCI Express)に変更された点だ。汎用バスの採用により柔軟なI/Oを実現し、さまざまなニーズに対応させることができるという。インテルは標準チップセットとしてプラットフォームコントローラハブ「EG20T」を提供するが、「ユーザーが独自で持っているASICやFPGAなどをAtomプロセッサに接続したり、サードパーティのIOHを使用したりすることもできる。インテルのチップセットとしかI/Oを構成できなかった不便さが解消された」(廣田氏)。

Atom E6xxプロセッサ I/Oの選択に柔軟性 画像15 Atom E6xxプロセッサ I/Oの選択に柔軟性
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