米PTCは、2009年6月8日(米国時間)、統合3次元CAD/CAM/CAEソフトウェアの新製品「Pro/ENGINEER Wildfire 5.0」を発表した。同製品は2009年度の第4四半期(7〜9月)に販売開始予定だ。
2009年1月16日のMONOistニュースで紹介したように、「フィーチャーやスケッチ寸法をドラッグして2次元形状を修正すると、その変更結果が即、3次元形状でプレビューできるようになる(「リアルタイム・リジェネレイション機能」)」のような、新たなモデリング機能が加わり、GUIの一部も刷新するとのことだ。
同製品に独メンタルイメージズ(mental images)社の技術を組み込むことで、レンダリング機能を向上させる。また「Pro/ENGINEER」シリーズ以外の3次元CADのネイティブフォーマットのサポートも強化する。ほかデジタル権利管理や、エレメカ協調設計、デジタル・ヒューマン・モデリングなどの先端機能モジュールも拡張する。
また米PTCは、同日に、リレックス・ソフトウェア・コーポレーション社(Relex Software Corporation、以下リレックス社)の買収も発表した。リレックス社は信頼性評価関連のソフトウェアを提供するベンダで、航空宇宙、医療機器、自動車、産業機械などの分野における企業で製品の採用実績があるという。なお買収の条件など詳しい情報は、まだ公開されていない。環境規制対応と、リレックス社の得意としてきた信頼性評価を併せ、同社の製品を拡張していくとのことだ。
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