ボールがスコーンと跳ねる高さを調整せよピタゴラスイッチの計算書を作ろう(5)(3/4 ページ)

» 2009年01月27日 00時00分 公開
[岩淵 正幸/技術士(機械部門),@IT MONOist]

草太「シーソー板と衝突する直前のボールの速度vc_ball,bは(5-5)から計算できるけど、ここで問題なのが台車が落下するときのボールの速度vc_ballだ。この速度を手計算で求めるのは難しいから、取りあえず0として計算するしかいないよね」

銀二「成長したなぁ……。文句なしだ」

草太「それじゃあ、質量をパラメータとして、バスケットボールの飛び跳ねる高さを計算してみようか……でも、その前に台車の中の反発係数eを実験で求めなければいけないよね。以前、曲線スロープからのボールとゲートの衝突計算で求めたときのように計測したらいいんだよね」

 草太はそういうと、高さ200mmの高さから台車の中のボールを落下させ、その跳ね上がり高さを計測しました。およそ160mmの高さまで跳ね上がったので、ボールの反発係数eはおよそ、

e =


であることが分かりました。

動画5.1 反発係数計測ビデオ

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