オートデスクは2008年2月21日、「AutoCAD 2009」と「AutoCAD LT 2009」の日本語版を発表した。出荷開始は2008年3月21日。
今回、ユーザーの操作の手間を省くツールとして、「リボン」と「アクションレコーダ」の2つを追加した。「リボン」は、頻繁に使用するコマンドを作業目的ごとでまとめたGUIで、ユーザーがカスタマイズすることも可能だ。「アクションレコーダ」は、ユーザーの操作手順を記憶するコマンドだが、マクロのようにプログラミングする必要はなく、レコーダー感覚で操作できるとしている。反復して行う作業に有効だ。
また画層プロパティ管理パレットを常時表示したままの編集作業が可能となった。画層プロパティの変更を即座に反映しつつ表示列を固定してスクロールができるので、画層名を確認しながらプロパティの変更を行うことが可能となった。これにより画層名の間違いなどの操作ミスが低減できるという。
「ViewCube」は、窓の中に表示されたキューブの面、エッジ、角を選択するだけで、事前に設定した方向にモデルを表示できる機能。モデルを自由に回転させることも可能だ。画面の右上に常駐している。
ほかには、レイアウト画面を別のDWGファイルのモデル空間に書き出すことができる「ExportLayout」、図形のプロパティを小さなウィンドウで表示する「クイックプロパティ」、図面とレイアウトをサムネイル表示し選択する「クイックビュー」、最近使用したファイルを日付や種類で分類表示できる「メニューブラウザ」などを追加した。
なお「AutoCAD Subscription」(年間契約のメンテナンスプログラム)に加入しているユーザーには、「Autodesk Impression」を提供する。Autodesk Impressionは、手書きのような外観のプレゼンテーショングラフィックを作成できるツールだ。
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