日立製作所は2007年8月22日、エンジニアリングトータルソリューション「ACROVA GMM」(アクロヴァ ジーエムエム)の2次元CADソフトウェア製品の「ACROVA GMM Mechanical Design 2008」(2次元機械設計)、「ACROVA GMM Drawing&Design 2008」(2次元汎用設計)、「DRAWMAN 2008」(2次元製図)を発表した。発売開始は9月20日から。
従来のACROVA GMMの2次元CADは、コマンド入力がタブレット(コマンド入力用のハードキーボード)だったが、今回のバージョンより画面上のGUIによる入力(ソフトウェアタブレット)も可能となった(DRAWMAN 2008をのぞく)。ソフトタブレットは、ショートカットキー入力により表示し、コマンドを選択した瞬間に非表示になる。またツールバーを集約する機能を追加することで、作図作業領域を狭めないよう配慮している。より広い作図作業領域を確保するために、マルチディスプレイ(複数のディスプレイを並べて接続すること)、高解像度(2560×1600、WQXGA)ディスプレイにも対応している。
また今回から、線を描く際に角度や座標をロックできるようにしたことで、従来のように補助線に頼らなくても作図しやすくなったという。
AutoCADの最新フォーマット形式(DWG 2007/2008)と、レイアウト機能(紙上を想定したレイアウト空間)に今回から対応した(DWG:SXF版はインポートのみ対応、従来どおり)。ほか従来どおり対応フォーマットは、JWC、JWW、P21、SFC。
ACROVA GMMのユーザーの多くは中小企業だという。オーディオなどのコンシューマ機器の分野では3次元CADがいまの主流となってきているが、産業機械分野における中小企業では、2次元CADを使用しているケースも少なくない。
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