Circular Newの実現を支えるのは、製品の開発と生産を担うエトリアだ。同社は2024年7月に設立され、ブランドオーナーであるリコー、東芝テック、OKIの複合機/プリンタを中心としたエッジデバイスの開発/生産技術を統合している。
エトリアはCircular Newの実現に向け、「設計」「製品価値」「生産」の3つの視点でモノづくりの変革を目指すという。
設計の側面では、プラットフォーム統合で部品資源を次の製品へ活用できる範囲を広げている。エトリア 取締役 常務執行役員の高橋豊氏は「プラットフォームの共通化を支える仕組みとして、使用する部品やモジュールを共通のデータベースで管理する『設計システムの構築』、共通の設計ガイドラインを作り、これを必ず活用する『設計ルールの整備』をした上で、『開発プロセスの標準化』を進めてきた」と語る。
製品価値の側面では、設計プラットフォームを統合して、最新世代に使用可能な部品を循環して活用できるようにしている。性能の進化や新規資源使用率の削減に加え、NIST(National Institute of Standards and Technology)など最新のセキュリティに対応した新製品開発に取り組んでいる。
生産の側面では、分解/組み立てのしやすさ、データの活用、物流の効率を追求し、循環と経済性を両立させた生産の実現を目指している。「分解/組み立てがしやすく、作業工程を効率化できるような設計を施し、無駄を減らすためにデータを活用して状況を判断できるようにしており、市場の近くで生産して輸送コストを抑制する。この3つの掛け算によって、循環型生産の実現を図っている」(高橋氏)。
2027年前半から予定している消費地生産について、フランス工場では現在トナー生産と生産した複合機のセットアップを実施しているところに、新たに複合機本体の生産ラインを立ち上げて、消費地生産を開始する予定だ。日本の消費地生産拠点である御殿場事業所では既に新製品の生産を開始している生産ラインを改修し、2027年4月からの稼働を目指して準備を進めている。
高橋氏は「エトリアとしては、この循環型モノづくりでサーキュラーエコノミーの実現を支え、パートナーや業界の皆さまとともに循環型社会の実現を加速させていきたい」と述べた。
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