リコーとエトリアは、資源循環を新たな製品価値とモノづくりの競争力につなげるモノづくりコンセプトである「Circular New」に基づく取り組みを開始すると発表した。同取り組みの第1弾として、リコーのA3モノクロ複合機に同コンセプトを適用した製品を2027年前半から日本と欧州で展開する。
リコーとエトリアは2026年10月5日、東京都内とオンラインで会見を開き、資源循環を新たな製品価値とモノづくりの競争力につなげる業界初(両社調べ)のモノづくりコンセプトである「Circular New」に基づく取り組みを開始すると発表した。同取り組みの第1弾として、2027年前半から日本と欧州で、リコーのA3モノクロ複合機に同コンセプトを適用した製品を展開する予定だ。
近年、世界的な気候変動や資源制約の高まりや地政学リスク、物流ネットワークの混乱などを背景にして、製造業は環境負荷の低減や安定供給を両立するモノづくりへの転換が求められている。
リコー コーポレート専務執行役員 リコーデジタルプロダクツビジネスユニット プレジデントの中田克典氏は「資源循環を支えるためにはグローバルで資源を回収/再生するネットワークが必要である。リコーはこれを長年培ってきた」と語る。このような状況の中、打ち出された施策がCircular Newである。
Circular Newは、製品の企画/設計から生産、利用、回収、再活用までを1つの循環として捉え、市場で使用された製品を新たな付加価値を持った製品を生み出すための資産として活用するモノづくりのコンセプトだ。従来の集約生産に加え、日本およびフランスをはじめとして、世界各地に消費地生産拠点を設けて地域内で資源や部品を循環活用することで、資源循環のさらなる拡大を目指す。
これにより、新規資源使用量の抑制や長距離輸送の削減などにより環境負荷を低減する。加えて、資源調達リスクや地政学リスクなどの影響を受けにくい生産体制を構築し、安定した製品供給につなげることが可能だ。集約生産品と消費地生産品を同一の製品ラインアップとして供給し、生産方式の違いによらない一貫した製品価値を提供する。
Circular Newは2段階で進める方針だ。同コンセプトの第1弾モデルとして展開されるリコーのA3モノクロ複合機「RICOH IM 6010/4510/3510/2510」は、まずは集約生産から始める。その後、2027年4月からエトリアマニュファクチャリングジャパンの御殿場事業所(静岡県御殿場市)と、フランスのETRIA MANUFACTURING FRANCE S.A.において消費地生産を実施する予定である。
中田氏は「最終的にはこの新製品で新規資源投入率を21%まで低減する。消費地や生産方式が変わったとしても、顧客には消費地生産/集約生産で同一の品質/製品/保証を提供する」と強調する。
Circular Newは循環型社会への貢献と性能の両立を目標としている。環境価値、機能価値、供給安定性を確保して製品の提供を目指す。リコーは同コンセプトを通じて、循環型モノづくりを事業全体へ拡大する方針だ。
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