ロート製薬は、ピュアビタミンCを活用したオイルクレンジングの製剤技術を開発した。酸化皮脂の低減や界面活性剤による表皮細胞ダメージを抑制する可能性を確認した他、高濃度配合と肌へのなじみやすさを両立する製剤構造を実現した。
ロート製薬は2026年10月14日、クレンジングに求められる洗浄力と肌への配慮を両立させる技術として、ピュアビタミンC(以下、VC)を活用したオイルクレンジングの製剤技術を開発したと発表した。同社は長年にわたり研究を重ねてきたVCの知見を生かし、同技術を今後の製品開発へ応用していく方針だ。
ロート製薬は、クレンジングにおいて汚れを落とす洗浄力と肌への負担の軽減を両立させるため、スキンケア成分として広く用いられるVCの特性に着目している。VCは抗酸化作用や抗炎症作用を持つ成分として知られるが、クレンジングのように洗い流す短い時間でVCが示す作用は十分に明らかになっていなかった。
そこで同社は、VCの抗酸化作用に着目した酸化皮脂への作用と、クレンジングの主成分である界面活性剤の暴露(ばくろ)によって表皮細胞に生じる変化への影響という2つの視点から検証を実施した。皮脂成分のスクアレンを酸化させたモデルを用い、界面活性剤とともにVCを添加して3分間処理したところ、スクアレン由来の過酸化物量が低下することを確認している。同結果により、洗浄を想定した短時間でもVCが酸化皮脂に作用する可能性が示されたという。
界面活性剤暴露による表皮細胞への影響についても、同社は評価を行った。ヒト表皮角化細胞を界面活性剤に3分間暴露させた試験では、界面活性剤のみの条件で細胞膜の乱れや生細胞数の減少が見られた一方、VCを同時に添加した条件では細胞膜の輪郭が保たれ、生細胞数も維持されたとしている。
ロート製薬は、検証したVCの特性をクレンジングで生かすため、VCを高濃度かつ安定した状態でオイルクレンジングに配合し、肌になじませる際にVCが肌に触れやすくする製剤技術の開発にも取り組んだ。水に溶けやすいVCは水が存在する環境下で分解されやすく不安定な成分であるため、オイルクレンジングへの安定配合には製剤上の工夫が求められていた。
同社は培ってきた製剤研究の知見を基に1000処方以上の検討を重ね、VCを溶解したグリセリン溶液(VCセラム相)をオイルクレンジング中に安定して共存させる製剤技術を開発した。構造解析の結果によると、同製剤はオイル相とVCセラム相が連続的につながり共存する「バイコンティニュアス構造」を形成している。同構造の保持により、肌になじませる瞬間からVCセラム相が肌に触れやすい製剤特性が得られたという。
なお、アスコルビン酸(VC)を包含する同クレンジング製剤技術は、日本において特許第7939518号を取得している。同社は、洗い流すことを前提としたクレンジングにおいてもVCを生かせる可能性が示されたことを受け、使用場面や剤形にとらわれず、VCの肌への有用性を追究していく構えだ。
※本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)。
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