宇宙空間の過酷な環境から人工衛星を守る技術が登場した。日本電気硝子が開発したカバーガラス「BDX-3」は、強い放射線による着色を防ぎ、光透過率の低下を緩和する。
日本電気硝子(NEG)は2026年10月6日、宇宙用超薄板カバーガラスの製品ブランド「Starveil(スターベイル)」の新製品として「BDX-3」を開発したと発表した。現在は有償サンプルの販売を開始しており、今後、人工衛星などへの量産採用を目指す。
人工衛星に搭載される太陽電池などの各種機器は、宇宙空間で強い紫外線や放射線にさらされる。人工衛星が使用される軌道は目的によって異なり、代表的な用途として、低軌道は地球観測や通信、中軌道は測位、高軌道は通信や気象観測などがある。
こうした宇宙環境で使用されるカバーガラスには、過酷な環境から精密機器を保護するとともに、放射線を受けても高い光透過性能を維持することが求められる。
BDX-3は、放射線によるガラスの着色を抑制することで、幅広い宇宙環境での利用に対応する。具体的には、放射線を受けた際に生じる着色を抑え、光透過率の低下を緩和する他、従来品「BDX-2」と比べて紫外線の透過をより抑制する、高い紫外線遮蔽性能を備えている。
同製品は、低軌道を中心に、中高軌道を含む幅広い宇宙環境での利用を想定している。
タブレット端末で紙のように絵が描ける微細凹凸形成技術、膜密着性の向上にも貢献
日本電気硝子が厚さ200μm以下の超薄板ガラスを開発、高耐熱性のITO形成にも対応
次世代半導体パッケージに使えるガラスセラミックスコア基板を開発
515×510mm角のガラスセラミックコア基板を開発 共創で量産プロセスの構築を推進
日本電気硝子が全固体ナトリウムイオン二次電池のサンプル出荷を開始Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
素材/化学の記事ランキング
コーナーリンク