【レベル16】3D CADモデルを魅力的に見せよ!:テルえもんクエストII(16)(2/2 ページ)

» 2026年10月06日 08時00分 公開
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アイテム(3)生成AIによるプレゼン資料作成

 生成AIは画像を作成するだけでなく、文章を入れた1枚のパンフレットやプレゼンテーション資料の作成にも活用できます。

 AIに構成案や見出し、説明文を提案してもらえば、資料作成の出発点を短時間で作ることができます。プレゼンテーション作成機能を持つAIを利用して、スライドのたたき台を生成する方法もあるでしょう。

 ただし、AIが作成した資料には、実際には使用していない機能や材料が記載されたり、設計した寸法と異なる数値が入ったりすることがあります。そのため、完成後は元の3Dモデルや設計条件と照らし合わせ、内容が正しいかを“人”が確認しましょう。寸法や材料など、確定していない情報は断定して記載しないようにします。「木製」と決まっていない場合は「木材を想定した外観」のように、設計の進み具合に合った表現を使うことが大切です。

 また、生成AIで作成/編集した画像やプレゼンテーション資料を社外へ公開する場合は、使用したサービスの利用条件、入力したデータの取り扱い、第三者の権利、社内の情報管理ルールなども確認する必要があります。未発表製品や機密性の高い3Dモデルを、許可なく外部サービスへアップロードしないよう注意しましょう。

生成AIと一緒に作成したプレゼン資料のスライド例 図3 生成AIと一緒に作成したプレゼン資料のスライド例[クリックで拡大]

「正しく作る」と「魅力的に伝える」は別の技術

 3D CADでは、正確な寸法を決めて、部品同士の関係を確認し、製品の形を設計していきます。一方、レンダリングでは、色、材質、光、背景、構図を整え、設計した形を相手に分かりやすく伝えます。

 生成AIは、使用場面の背景を作ったり、複数の見せ方を提案したり、画像の改善点を整理したりすることが得意です。しかし、生成AIが作った画像では、元の3Dモデルと異なる形状が描かれる場合もあります。そのため、次のように役割を分けて考えることが大切です。

  • 3D CAD:形状と寸法を正確に作る
  • レンダリング:材質や光を与えて立体的に見せる
  • 生成AI:背景や演出の案を広げる
  • 人:目的を決め、元の設計と相違がないか確認する

 設計した形が正しくても、伝え方が分かりにくければ、その特徴や価値を十分に理解してもらえないことがあります。反対に、画像が魅力的でも、実際の設計と異なっていれば、誤解を招きかねません。「正しく作る力」と「正しく魅力的に伝える力」の両方を身に付けることが、これからの設計者にとって重要です。

 問スター(17)の攻略方法は、以下のYouTube動画でご覧ください。

動画1 問(モン)スターを倒せ(17)!【3D CAD:Autodesk Fusion】MONOist連載「テルえもんクエストII(16)」

問スター(18)があらわれた!

 続いて、問スター(18)に挑戦していきましょう。

 ここまで椅子の3Dモデルを作り、色や材質、背景を設定して、複数枚のプレゼンテーション資料にまとめることができました。次は、これまでに身に付けた知識(アイテム)を使い、自分で製品を企画するクエストです。

 問スター(18)のお題は、「オリジナルのスマホスタンドを企画し、魅力をプレゼンせよ!」です。

 使用する人や場所を考え、必要な機能と寸法を決め、複数のデザイン案から1つを選びます。そして、3D CADで形にし、レンダリング画像やプレゼンテーション資料を作成して、その製品の魅力を伝えます。

 今回は、作り方が最初から決まっているわけではありません。どのようなスマホスタンドを作るのか、どこを工夫するのかも、自分で考えてみてください。これまでに手に入れた攻略アイテムを使い、アイデアを1つの製品へ仕上げてみましょう。

 問スター(18)の倒し方の手順と、テルえもん直伝の攻略法動画は、次回お届けします。それでは、次のクエストでまたお会いしましょう! (レベル17へ続く)

⇒ 連載バックナンバーはこちら

筆者プロフィール

小原照記(おばら てるき)

いわてデジタルエンジニア育成センターのセンター長、3次元設計能力検定協会の理事長も務める。3D CADを中心とした講習会を小学生から大人まで幅広い世代の人に行い、3Dデータを活用できる人材を増やす活動をしている。また企業の困り事に対し、デジタルツールを使って支援している。人は宝、財産であると考え、時代に対応する、即戦力になれる人財、また、時代を創るプロフェッショナルな人財の育成を目指している。優秀な人財がいるところには、仕事が集まり、人が集まって、より魅力ある街になっていくと考えて地方でもできること、地方だからできることを考えて日々活動している。


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