WOGOは、機械設計向けAI自動製図ソフトウェア「Hacadly 2D自動製図」の先行提供を開始した。3Dモデルから寸法、公差、注記、表題欄を含む2D図面を1図面当たり数分で自動生成でき、各社固有の製図ルールにも対応する。
東京大学発スタートアップのWOGOは2026年8月31日、製造業の機械設計向けAI(人工知能)自動製図ソフトウェア「Hacadly(ハカドリー) 2D自動製図」の先行提供を開始したと発表した。
Hacadly 2D自動製図は、3D CADにアドインとして組み込んで利用できる、板金/切削部品向けの自動製図ソフトウェアだ。現在は「SOLIDWORKS」と「iCAD」に対応する。
現在、導入検討に当たっては、実際の3Dモデル1点を使用し、どこまで自動で図面を作成できるかを確認できる無料トライアルを用意している。
3Dモデルに基準面などの補足情報を与えることで、投影図や詳細図の配置から、寸法、公差、注記の記入、表題欄の作成までを自動化し、加工/製造に必要な2D図面(図面バラシ)を1図面当たり数分で生成する。寸法については全寸法の自動記入を前提としており、機械的に製図することで寸法の入れ忘れが起きにくく、漏れを確認するための検図負担を軽減できる。
操作は、CAD上で対象となる3Dモデルを指定し、基準面や投影図、データムなどの基準/ルールを選択した後、図面を自動生成する3ステップで完結する。生成した図面はiCAD SXやSOLIDWORKSなどのネイティブ図面として書き出すことができ、CADモデルと分断されず、そのまま編集できる。DXFやDWGなどの業界標準フォーマットでの出力にも対応する。
また、穴の中心から寸法を追う「穴基準」や、基準となる面から寸法を追う「面基準」などを指定でき、同じ3Dモデルから異なる図面を描き分けられる。投影図、断面図、詳細図の扱いや、JISなどの対応規格、注記ルール、図枠/表題欄といった各社の製図基準をシステムに反映することも可能だ。
Hacadly 2D自動製図の活用により、投影図の配置や図面バラシ、注記/表題欄の流し込み、寸法記入といった出図の手作業を自動化でき、製図工数の削減が図れる。また、機械的に製図することで記入漏れが起きにくくなり、出図後の指摘/差し戻しの低減にもつながる。誰が描いても同じ製図ルールが適用されるため、担当者による図面のばらつきを抑制でき、出図品質の均一化にも貢献する。
今後は溶接や部品表への対応を進め、製缶品などの複合品へ対象を広げるとともに、対応CADも順次拡大していく方針だ。また、姉妹製品である3D自動検図ソフトウェア「Hacadly 3D自動検図」や自動設計ソリューションと合わせ、日本の製造業の競争力強化に貢献するとしている。
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