Shenzhen Creality 3D Technologyは、エントリー向けデスクトップ3Dプリンタ「SPARKX i7」シリーズを発売した。4色フィラメントシステムによる多色造形やAI支援機能を備え、初心者でも手軽に3Dプリントを始められる。
Shenzhen Creality 3D Technology(以下、Creality)は2026年3月11日、「CES 2026」で正式発表したデスクトップ型のエントリー向けFFF(熱溶解積層)方式3Dプリンタ「SPARKX i7」シリーズの販売開始を発表した。
多色印刷に対応する「SPARKX i7 Color Combo」(7万1800円)、中断なしで連続造形が可能な「SPARKX i7 Autofill Combo」(6万円)、単体モデルの「SPARKX i7」(5万3800円)の3機種を展開する(カッコ内はいずれも税込み価格)。
SPARKX i7シリーズは、3Dプリントを「より簡単に、より安定して、より身近に」することを目的に開発された新ブランド「SPARKX」の製品で、初心者でも直感的に操作できるよう設計されている。同シリーズは、Crealityが10年以上にわたり培ってきた技術力やサプライチェーン、製造スケールといった基盤を受け継ぎつつ、体験重視/信頼性/使いやすさを軸に製品を展開していくという。
多色印刷に対応するSPARKX i7 Color Comboは、新設計のカラーチェンジ機構と4色フィラメントシステムを備えており、スムーズな色切り替えと材料ロスの削減を両立する。
SPARKX i7シリーズは、AI(人工知能)機能を活用したモデル生成サポートやプリント支援機能、モバイルアプリによるリアルタイム操作などによって、より直感的でスマートな3Dプリント体験を提供する。
同シリーズの最大造形サイズは260×260×255mmで、最大造形速度は毎秒500mm、造形精度は±0.1mm、積層ピッチは0.05〜0.3mmとなる。フィラメントは、PLA、PLA-Silk、PETG、TPU、PLA-CFに対応する。メンテナンス性にも配慮し、ノズル交換が容易なクイックスワップ式ホットエンドを採用している他、全自動レベリング機能やAIカメラによるスパゲティ検知、フィラメント切れ/絡み検知などの支援機能も搭載する。
想定される用途は、家庭環境でのホビーやDIY、個人クリエイターによる制作活動だ。具体的には、フィギュアやデスク装飾、ゲーム/eスポーツファンによるアクセサリー制作などに適しているという。
従来の3Dプリンタには、複雑なセットアップや手動調整の多さ、フィラメント管理の手間、騒音、出力品質の不安定さといった導入の障壁が存在していた。SPARKX i7シリーズは、これらの課題を大幅に軽減し、初めて3Dプリントに触れるユーザーでも、デスク上ですぐに造形を開始できる環境を整えることを狙いとしている。
SPARKXブランドは、AI時代においてモノづくりのプロセスをシンプルにし、「ユーザーが必要とするのは『アイデアだけ』」という世界の実現を掲げている。SPARKX i7シリーズの投入により、ハイエンド機のような複雑さを抑え、初心者でも扱いやすい多色プリント機能やフィラメント自動補充機能などの提供を通じ、ユーザーの創作活動をより自由なものにしていくという。
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