複雑なB2B製造業の商談をWebで完結、製品選定から仕様確定、発注まで一気通貫製造ITニュース

フューチャーアーティザンは、製品選定から見積、発注までをWebで完結できる「Fleacia B2Bコマース」を発売する。商談効率と受注率の向上を支援する。

» 2025年06月06日 08時15分 公開
[MONOist]

 フューチャーアーティザンは2025年5月29日、B2B製造業向けの新サービス「Fleacia B2Bコマース」を2025年6月に発売する。提供開始は同年8月を予定している。

 新サービスは、従来提供してきたSaaSソリューション「Fleacia Product Selector」および「Fleacia CPQ」に、オプション機能として「オーダー機能」を追加することで構成される。これにより、製品選定から仕様確定、見積、発注までをWeb上で完結可能とする。

B2B商材における商談課題に対応

 従来、工作機械や発電設備など、専門性の高いB2B製品は、仕様確定や発注プロセスに多くの工数と時間がかかってきた。しかし、人材不足が深刻化する中、こうしたプロセスについても効率化が求められている。

 フューチャーアーティザンはこれまで、製品選定や見積提示のデジタル化によって業務効率化を支援してきた。新たにオーダー機能を加えることで、見積後の発注もWeb上で可能にした。技術的なすり合わせが求められる製品であっても、Web完結型の商談が実現できるようになる。

 これまで一般的なCPQ(仕様選定、価格算出、見積作成)では分断されがちだった「製品検討、仕様確定、製品見積」と「正式見積、発注」を一気通貫でつなぎ、商談プロセスのさらなる効率化と受注精度の向上を促進する。

photo オーダー機能を追加した一連の流れ[クリックで拡大] 出所:フューチャーアーティザン

 具体的には、「Fleacia Product Selector」や「Fleacia CPQ」で選定した製品仕様と概算見積に対して、顧客が「マイオーダー」という形で正式見積の依頼を行う。「マイオーダー」を通じて標準見積では対応できない個別の対応(特注仕様品や付帯費用など)についても、営業および設計担当者がシステム上で柔軟に対応する。担当者は「マイオーダー」をもとに顧客と交渉や確認を行い、その内容を反映した正式見積を提案、回答する。顧客との対応履歴も保存できるため、過去のやりとりを簡単に確認できる。これらが記録されるため再見積などの工数も大幅に削減可能だ。基幹系システムとの連携により、受注処理も半自動で行える。

 今後は、外部の決済システムと連携し、決済までを含む一連のプロセスを完結できる機能拡張を予定する。さらに、保守部品についても仕様検討から見積、受注に至るまでのプロセス支援をサポートする機能を用意する。販売計画としては、今後3年間で50社以上への導入を目指すとしている。

(※)本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)。

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