富士通は、個別受注型製造業での仕様品の見積もりや資材の手配などを効率化するソリューション「FUJITSU Application for ETO on SAP Cloud Platform」を発売した。
富士通は2019年12月23日、個別受注型製造業での仕様品の見積もりや資材の手配などを効率化するソリューション「FUJITSU Application for ETO on SAP Cloud Platform」を発売した。価格は2000万円(税別)からで、2022年12月末までに同ソリューションで15億円の売上を目指す。
同ソリューションは、クラウドサービス「SAP Cloud Platform」上で「SAP S/4HANA」の標準機能を活用した現場のシステム運用におけるユーザビリティを向上させる機能を拡張するために、同社とSAPとの協業によって進められてきたものだ。今回が富士通から提供する業種向けサービスの第1弾となる。
一般的な販売管理システムでは、見積もりや受注などの伝票登録時に商品や部品などをマスター登録する必要がある。しかし、同ソリューションでは事前のマスター登録がなくても伝票登録が可能だ。これによって、個別仕様品のマスター登録などの工数が削減でき、同時に営業や製造部門間などの情報伝達時間が短縮できる。
その他、調達指示などの手配業務を1画面に集約したり、仕様やオプションの組み合わせの整合性をシステムが判定するコンフィグレータ機能を搭載するなど、個別受注型製造業の業務を効率化する機能を備える。
2020年3月より順次、ドイツ、アメリカ、中国でも販売を開始する予定だ。
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