表1は、imaocandeで用いるjsonのキーと内容を示したものです。
“ht”では、imaocandeがハッシュタグを“#imaocande”としてHTTP POSTを発行します。imaocandeのデータを利用する端末はこのハッシュタグをキーにしてデータを取得します。
“sn”はデータのシリアル番号です。この値が正常にカウントアップされていることでimaocandeが正常に動作しているか判断します。
“ct”は単位時間当たりに放射線を検出した回数です。ガイガーミュラー管は、放射線が筒に飛び込んできたことは分かるのですが、その種類や強さは計測できません。単位時間当たりの検出数がセンサーデータになります。
“dt”はタイムスタンプです。“la”と“lg”は緯度と経度ですが、今回imaocandeは筆者の自宅兼事務所に固定して運用していますので固定の緯度経度が設定されています。
図3はimaocandeが送信したタイムラインです。
Twitterのタイムラインを当時のWebブラウザで表示させています。json形式のペイロードがそのままタイムラインに表示されていますね。緯度経度は筆者の自宅の位置なので一部伏せています。
“cn”に基づく放射線の検知回数は単位時間当たり18となっています。秋月電子通商の放射線検出キット付属の浜松ホトニクスのガイガーミュラー管の場合、筆者の自宅あたりでは1分間の放射線検出回数が3発程度なのですが、18発検出しているのは浜松フォトニクスのガイガーミュラー管より筒が長くさらに感度の良いロシア製ガイガーミュラー管(SMB20)を用いたためと思われます。
ちなみにSMB20のスペックは以下の通りです。
図4は、imaocandeとAndroidアプリの連携画面です。
imaocandeが送信したTwitterのタイムラインからAndroid端末のアプリでデータを取得し加工し表示した例です。
図4の左側は、imaocandeが送信したTwitterのデータソースとなります。同図の中央にあるのがAndorid端末であり、この中でimaocande連携のアプリが動作します。
図4右上の地図には、imaocandeが計測を行った所在地をマップ上に表示するイメージ図となります。最後に図4の右下は、imaocandeが発効したデータソースから時系列で放射線の検出回数をグラフで表示したイメージです。
imaocandeの仕事はTwitterにデータを投稿するまでであり、そのデータソースを利用するのはアプリ作成者に任せています。それらのアプリについては、また機会があれば紹介したいと思います。
今回は10数年前の過去の遺物である“imaocande”を振り返ってみました。次回以降では、先述した新たなガイガーミュラー管と最新のデバイスでこのimaocandeを現代によみがえらせたいと思います。現時点では、いろいろと選択肢が多すぎて正直構想がまとまってないのですが、納得できる作例ができれば読者の皆さんにも共有していきます。お楽しみに!
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