ミスミグループ本社は、機械部品調達AIプラットフォーム「meviy」で、板金溶接での「板厚違い溶接」への対応を開始する。溶接加工対応範囲を拡大し、板厚違いの構成パーツを含んだ板金溶接を自動見積もりする。
ミスミグループ本社は2024年1月29日、機械部品調達のAI(人工知能)プラットフォーム「meviy(メビー)」で、板金溶接における「板厚違い溶接」への対応を開始すると発表した。
meviyは、機械部品の3Dデータをアップロードすると、AIが自動で即時見積もりし、独自のデジタル製造システムで出荷するプラットフォームだ。
今回、板金溶接サービスのシステム、生産体制を再構築して、同サービスにおける板厚違い溶接の自動見積もりに対応し、見積もり対象形状を約30%拡大した。これまで自動見積もり対象外だった板厚違いの板金溶接品に対応することで、最短7日目の出荷に対応。また、一括で見積もりできるため、調達にかかる工数を削減できる。
対応種別は、板厚が異なる構成パーツを含む板金部品の製作と溶接加工だ。なお、現在はマルチソリッドモデルのみの対応となっており、一体化されたモデルは今後の対応を予定している。対応材質は、鉄、ステンレス、アルミ、各種表面処理で、同系統の材質同士の組み合わせのみの対応となっている。
同一モデル内に板厚3種類まで対応し、アーク溶接またはレーザー溶接を選択できる。溶接方法は、連続溶接、断続溶接、スポット溶接の3種類。仕上げは、焼け取りのみ、グラインダー仕上げとなる。
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