ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパンは「画像センシング展 2023」において、新たに日本で販売を始めた固定型産業用スキャナーおよびマシンビジョンソリューションなどを用いたデモンストレーションを披露した。
ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパンは「画像センシング展 2023」(2023年6月14〜16日、パシフィコ横浜)において、新たに日本で販売を始めた固定型産業用スキャナーおよびマシンビジョンソリューションなどを用いたデモンストレーションを披露した。
バーコードプリンタを祖業とするゼブラ・テクノロジーズは、2014年にモトローラ・ソリューションズのエンタープライズ事業を買収するなどし、バーコードのプリンタとバーコードを読み取るハンディターミナルの両方を手掛けるようになった。その後、Androidベースの在庫管理ソリューションの提供を開始し、モバイルコンピュータ、モバイルプリンタ、モバイルスキャナー向けソフトウェアとしてZebra DNAを発表するなど、ソリューションを強化した。
近年は、AMR(自律型搬送ロボット)などを手掛けていたFetch Robotics、画像処理パッケージソフトウェアを提供していたAdaptive Visionを買収、2022年には産業用総合画像処理ライブラリを持つMatrox Imagingを傘下に収めるなど、ソリューションの幅を広げてきた。
ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン 社長の古川正知氏は「従来のわれわれの製品は、現場の作業者の生産性を向上させるものだったが、Eコマースの拡大などとともに、現場の自動化にも貢献する必要性が高まってきた。そこで、倉庫管理や製造工程などにおいてバーコードを使う業務などを効率化、自動化するインテリジェントオートメーションを推進している」と語る。
こうした中、日本で販売を開始したのが、固定型産業用スキャナー「FS10/FS20/FS40/FS70」およびマシンビジョンソリューション「VS20/VS40/VS70」という計7つのラインアップだ。
「FS10」と「FS20」は同一のプラットフォームだが、「FS10」は1D/2D/ダイレクトパーツマーク(DPM)のバーコードの読み取りができ、統合ソフトウェアプラットフォーム「Zebra Aurora」の拡張によりOCR(光学文字認識)にも対応する。インタフェースはUSB-Cとなっている。「FS20」も同様に1D/2D/ダイレクトパーツマーク(DPM)のバーコードの読み取りができ、OCRにも対応する。また、4個のデジタルI/Oポートを個別に制御する。インタフェースはイーサネットとなっており、PoEも可能だ。
「FS40」と「FS70」も同一のプラットフォームだが、「FS40」は強力な照明を内蔵している他、インタフェースはUSB-Cおよびイーサネットで、最大9個のデジタルI/Oポートを個別に制御する。「FS70」は、照明は内蔵していないがCマウントレンズの交換が可能で、用途や環境に応じたレンズを選択できる。
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