サイバーリンクとマクニカは、GROOVE Xの家族型ロボット「LOVOT」に、CyberLinkのAI顔認証エンジン「FaceMe」を搭載した。カメラに映る画像の顔がゆがんでいても、同一人物として特定しやすくなる。
サイバーリンクとマクニカは2023年4月7日、GROOVE Xの家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」に、サイバーリンクのAI(人工知能)顔認証エンジン「FaceMe」を搭載すると発表した。
LOVOTは、頭部に搭載する全方位カメラで人の顔を認識し、名前を呼んだり、なでたりする人を記憶して、その人に懐く機能がある。FaceMeの採用により、人の顔の認識精度が向上し、カメラから見える顔の画像がゆがんでいる場合でも、同一人物として特定しやすくなる。
身長が低いLOVOTは、下から人の顔を見上げることが多いため、角度の付いた顔画像から個人を識別、照合する必要がある。FaceMeを搭載したLOVOTの画像を確認すると、正面を向いている場合とそうでない場合とで同じ番号が振られており、正確に個人を識別していることが分かる。
FaceMeは、顔角度に対して広い認識精度を有し、かつ組み込みシステムでも軽量に動作する。LOVOTに採用することで、角度のある顔画像でも個人を識別、照合可能になるため、ユーザーとのより自然なコミュニケーションができるとしている。
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