三菱電機ホーム機器の敷地内には第1〜3工場まであり、IHクッキングヒーターは第2工場で生産されている。生産ラインは全部で5つあり、現状の生産能力は1日で約600台という。
生産ラインでは別室で箱の中にキッティングされた部品を、作業者が担当する部品ごとに組み付けていく。IHコイルは自動機で巻かれ、完成後は外観検査や湯沸かし性能試験などを全数で行っている。より詳細な評価試験もロットごとに抜き取り検査している。その他、第2工場ではビルトイン 食器洗い乾燥機や除湿器を生産している。
第1工場ではキャニスター式およびスティック式の掃除機を生産している。近年、スティック式掃除機の市場が急拡大しているものの、全体の数量としてはまだキャニスター式掃除機の方が圧倒的に多いという。
前工程にあたるキャニスター式掃除機のコードリールの生産工程では、カシメやねじ締め、コードの巻き取りは自動機で行う。樹脂部品の多くは工場内にある13台の成型機で作っている。
ある程度組みあがった状態で中2階から降りてきた本体に、第1工場と同じくキッティングされた基板やモータ、コードリールなどの部品を組み付けて、掃除機が出来上がる。完成後は全数で外観検査や吸引性能試験を行い、梱包する。キャニスター式は2ラインで1日2000台、スティック式は1ラインで1日500台の生産が可能という。また、工場で使う基板は8割ほどを内製している。
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