経済産業省、国土交通省、厚生労働省、文部科学省は第9回「ものづくり日本大賞」の内閣総理大臣賞受賞者を2022年1月10日に発表した。ミスミのデジタル部品調達サービス「meviy(メヴィー)」や、メディカロイドと川崎重工業による国産初の手術支援ロボット「hinotori サージカルロボットシステム」の開発などが受賞した。
経済産業省、国土交通省、厚生労働省、文部科学省は第9回「ものづくり日本大賞」の内閣総理大臣賞受賞者を2023年1月10日に発表した。ミスミのデジタル部品調達サービス「meviy(メヴィー)」や、メディカロイドと川崎重工業による国産初の手術支援ロボット「hinotori サージカルロボットシステム」の開発などが受賞した。
meviyは2016年にサービスが立ち上がった。機械部品の設計データ(3Dデータ)をアップロードすると、AI(人工知能)が部品の形状を認識して見積もり、納期までを自動で回答する。同時に、自動で工作機械用のプログラムを生成、工場側に転送して加工が即時にスタートする。
利用対象は工場などで稼働する生産設備、装置、治具などに使用される機械加工部品となり、板金、切削、旋盤加工と幅広い顧客ニーズに対応する。部品調達時間を9割削減し、通常は2週間から1カ月程度かかる製造納期を最短1日で出荷するという超短納期生産を実現している。無料の会員登録で24時間365日利用でき、2021年から本格的に海外展開を開始した。2022年12月にはヤマザキマザックの協力で旋盤加工部品をサービスに追加している。
hinotori サージカルロボットシステムでは、手術を実施するオペレーションユニットのアームにおいて、ヒトの腕に近いコンパクトな設計で高い操作性を実現した。医師がロボットを操る操作台となるサージョンコックピットは、執刀医一人一人の姿勢に合わせるため人間工学的な手法で設計され、執刀医の負担を軽減する。
遠隔操作の実証実験も進めており、北海道と福岡の間でスムーズな操作が可能であることを確認しており、一流医師による地方の外科手術や若手医師の遠隔指導など、地方の外科医不足、技術継承など日本医療の課題解決への貢献も期待できる。国産初の手術支援ロボットシステムとして2020年8月に製造販売承認を取得、同年9月に保険適用となり、国内のさまざまな施設に導入されて臨床現場で活用されている。
受賞者の一覧は下記の通り。
案件名 | 受賞者 | 所属企業など |
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製造業における部品調達のデジタル革命「meviy」(メヴィー) | 吉田光伸 | ミスミグループ本社 |
鈴木雅之 | ミスミグループ本社 | |
柳沢将人 | ミスミグループ本社 | |
芝田篤史 | ミスミグループ本社 | |
国産初の手術支援ロボット「hinotori サージカルロボットシステム」の開発 | 北辻博明 | メディカロイド |
田中良明 | メディカロイド | |
北村伸二 | メディカロイド | |
川端英雄 | メディカロイド | |
笹森和弥 | メディカロイド | |
太田進一 | メディカロイド | |
山守啓文 | 川崎重工業 | |
案件名 | 受賞者 | 所属企業など |
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遮水性盛土の総合的な品質管理法 | 坂本博紀 | 水資源機構 |
曽田英揮 | 水資源機構 | |
小林弘明 | 鹿島建設 | |
優秀施工者国土交通大臣顕彰受賞者(建設マスター) | 内田敦志 | 建商 内田瓦店 |
世界をリードするNOxを80%以上低減した舶用ディーゼル機関 | 高畑泰幸(高ははしご高) | ヤンマーパワーテクノロジー |
案件名 | 受賞者 | 所属企業など |
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卓越した技能者(現代の名工) | 臼井二美男 | 鉄道弘済会 義肢装具サポートセンター |
技能五輪国際大会金メダリスト | 森本創太 | デンソー |
海老原徹 | エクシオグループ | |
瀬木竜(瀬は旧字体) | アイシン | |
袖山玲 | アイシン | |
佐藤風輝 | トヨタ自動車 | |
高柳哲也 | 日立製作所 | |
清水宙 | トヨタ自動車 | |
神谷健人 | トヨタ自動車 | |
柳翔大 | きんでん | |
案件名 | 受賞者 | 所属企業など |
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第16回若年者ものづくり競技大会(建築大工部門)金賞(厚生労働大臣賞) 第21回高校生ものづくりコンテスト全国大会(木材加工部門)第1位(農林水産大臣賞) | 松本航希 | 新潟県立新津工業高等学校卒業 (現 山崎建築) |
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