産業用リモート接続ソリューションなどを展開するTeamViewerは2022年9月30日、Hyundai Motorグループと戦略パートナーシップを締結したと発表した。両社は「Hyundai Motor Companyグループシンガポールグローバルイノベーションセンター」において、ARを活用したスマートファクトリーの運営に関する研究開発を進める。
産業用リモート接続ソリューションなどを展開するTeamViewerは2022年9月30日、Hyundai Motor(現代自動車、ヒョンデ)グループと戦略パートナーシップを締結したと発表した。両社は「Hyundai Motor Companyグループシンガポールグローバルイノベーションセンター(Hyundai Motor Group Innovation Center in Singapore、HMGICS)」において、AR(拡張現実)を活用したスマートファクトリーの運営に関する研究開発を進める。
TeamViewerは2005年にドイツで創業した企業。リモート接続クラウドプラットフォームである「TeamViewer Tensorの他、IoT(モノのインターネット)基盤ソフトウェア「TeamViewer IoT」など、PCやモバイル端末、工場の産業機械やロボット、医療機器などのデバイスと人間を接続するソリューションを提供している。
HMGICSはヒョンデグループのオープンイノベーションハブとなるテストベッド施設である。同グループが開発を進めるEV(電気自動車)のビジネスモデル開発や、パートナーシップ構築、モビリティ製品の生産などを通じて、モビリティ市場を変革するための取り組みを行っている。
今回のパートナーシップ締結によって両社は、MR(複合現実)技術やAI(人工知能)技術などを搭載したTeamViewerのARプラットフォームを活用して、HMGICSにおけるデジタル活用の最大化を図るとしている。ARを活用したスマートファクトリーの運営や、現場作業員の没入型デジタル体験、未来の自動車製造現場におけるAI支援の分野で、共同で研究開発に取り組む。
さらに、パートナーシップを通じて得た自動車製造工程全体での現場作業員の生産性や、正確性、スピード、安全性の向上に関する知見や効果を、自動車業界でも生かすため、スマートファクトリーや法人向けAR技術の共同マーケティング活動もグローバルに展開していく計画だという。
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