TeamViewerの産業用ARソリューション「TeamViewer Frontline」を、フォード・モーターが技術者支援プログラムに導入した。ディーラーの技術者はリモートARセッションを通じて、スペシャリストとリアルタイムで車両修理の問題点を共有できる。
TeamViewerは2021年12月8日、同社の産業用AR(拡張現実)ソリューション「TeamViewer Frontline」を、フォード・モーター(フォード)が技術者支援プログラム「See What I See」に導入したと発表した。
See What I Seeは、ディーラーの技術者をサポートするフォード・テクニカル・アシスタンス・センター(TAC)が提供する支援プログラムだ。世界で400以上のフォード・ディーラーが利用しているという。
See What I Seeでは、TeamViewer FrontlineによるリモートARセッションで、技術者とTACのスペシャリストが作業の様子をリアルタイムで共有できる。技術者がスマートグラスで実際に見ている視線の先の画面上に、スペシャリストが注釈やドキュメントを追加できる。ズームインやセッションの録画、フラッシュライトの点灯も可能だ。
TACでは、車両の修理や診断の問題点をより正確に解決するため、写真だけでなく、現場の様子や技術者の話、行動をリアルタイムで知りたいという声が上がっていた。See What I SeeプログラムにTeamViewer Frontlineを導入したことで、現場の技術者のすぐそばでTACのスペシャリストが問題解決をサポートしているかのように、作業が円滑に進むようになったという。
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