テクノアは2022年4月15日、AIの画像認識技術を活用したソフトウェア「AI類似図面検索」を発売した。図面点数が1万枚以下で、2ユーザーまでの場合、初期費用は税別で100万円、月額利用料は3万円。
テクノアは2022年4月15日、AI(人工知能)の画像認識技術を活用したソフトウェア「AI類似図面検索」を発売した。図面点数が1万枚以下で、2ユーザーまでの場合、初期費用は税別で100万円、月額利用料は3万円。
発注元から提供される図面(客先図面)に従って、見積もりや設計、製造を行う場合、熟練の担当者ならば過去の実績を参照せずともこれらの業務を行えることもあるが、多くの場合は過去の類似図面を参照して対応する。この類似図面の検索には多大な時間を要する。
今回発売したAI類似図面検索には、テクノア独自の「部品の局所的な形状と全体的な形状を捉えるAI」を搭載している。ディープラーニングを活用した物体検出アルゴリズムで2D図面の対象部分を自動で囲い込み、類似した図面を検索、抽出する。顧客ごとにAIに個別のチューニングを施すため、汎用AIを活用したソフトウェアよりも高精度な検索結果が得やすい。
紙をスキャンしたファイルや画像ファイル、PDFデータの検索にも対応する。機密性の高いファイルは社内のサーバで保管できる。ソフトウェアのプログラムはクラウド管理のため、常に最新版に更新された状態になる。基幹システムと連携することで、蓄積された情報(材料費や加工費など)も参照できる。登録する図面に情報を付加して、検索や分類に利用することも可能だ。
テクノアは、AI類似図面検索が客先図面に多い2D(平面)図面に特化している点、高性能なサーバや高価な機器類を必要としない点、サブスクリプション方式かつ低コストに導入できる点などを挙げて、「中小製造業に使いやすいソフトウェア」だと説明する。今後も中小製造業の声を反映し、機能のアップデートを行うという。
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