オートデスクが社長交代人事を発表、過去在籍し業界を熟知する鴻野氏が新社長に:メカ設計ニュース
米Autodeskの日本法人であるオートデスクは、2022年5月1日付の社長交代人事を発表した。現代表取締役社長の織田浩義氏が退任し、新たに鴻野圭史氏が代表取締役社長に就任する。今後開催の株主総会で正式決定する予定である。
米Autodeskの日本法人であるオートデスクは2022年4月4日、同年5月1日付の社長交代人事を発表した。現代表取締役社長の織田浩義氏が退任し、新たに鴻野圭史氏が代表取締役社長に就任する。今後開催の株主総会で正式決定する予定である。
鴻野氏は、約25年にわたり製造業や建築業におけるPLMソリューションのソフトウェアとサービス営業に従事してきた人物。前職のHexagon Manufacturing Intelligenceではマネージングディレクターとして、営業/技術/マーケティング/サービス&サポートを統括し、PTCでは営業責任者の役職を15年間歴任してきた。また、過去にはアジア太平洋地域の建築業界を担当する営業部門の責任者として、オートデスクに在籍していた経歴を持つ。
2022年5月1日に、オートデスク 代表取締役社長に就任予定の鴻野圭史氏[クリックで拡大] 出所:オートデスク
今回の社長交代人事を受け、鴻野氏は「私はこれまでのキャリアで、『お客さま、パートナー企業さまの成功が何よりの成功』を信条に、戦略やプランを立案して参りました。今回『あらゆるものづくりの変革を実現するプラットフォームカンパニー』を掲げる、オートデスクの新たな日本代表に選任されたことを非常にうれしく思います。日本市場では、さまざまな分野においてデジタルツールの活用によりデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現し『働き方改革』を推進していくことや、サステナビリティを意識した経営がこれまで以上に求められています。オートデスクの製品がそうした課題解決のご支援ができると信じております。お客さまとパートナー企業さまのビジネスの持続的な成長、業界の進展に貢献できるように、これからまい進して参ります」(プレスリリースより抜粋)と意気込みを語っている。
また、Autodesk シニアバイスプレジデント兼CRO(最高収益責任者)のRoland Zelles(ローランド・ゼラス)氏は「かつて当社において建築業界のお客さまを主に担当する営業部門の責任者として貢献し、製品や業界について熟知している鴻野がオートデスクに復職し、代表取締役社長に就任することになり、再びオートデスクファミリーに迎えることを喜ばしく思います。日本は当社にとって大変重要な市場です。PLMソリューションのセールスやマーケティングにおける彼の豊富な知識と経験は、日本においてオートデスクのさらなる発展に寄与し、リーダーシップや営業マネジメント力を発揮し、大きな戦力となることを期待しています」(プレスリリースより抜粋)とコメントしている。
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