フィックスターズは、量子コンピューティングクラウドサービス「Fixstars Amplify」のパートナー契約をNTTデータと締結した。イジングマシンを効率的に実行できる点が評価され、パートナー契約に至った。
フィックスターズは2021年11月24日、同社とFixstars Amplifyが開発・運用する量子コンピューティングクラウドサービス「Fixstars Amplify」のパートナー契約を、NTTデータと締結したと発表した。
Fixstars Amplifyは、D-Wave Systemsが開発した量子コンピュータなど、組み合わせ最適化問題の計算に特化した「イジングマシン」を実行するシステムを効率的に開発、運用できる。より実用性の高い量子コンピュータが登場した際、開発済みのシステムがその計算能力を活用するため、スムーズに切り替えられることをコンセプトにしている。
組み合わせ最適化問題は、製造計画の効率化や輸送経路探索などへの応用が期待されている。これらの問題を扱うシステムでは、計算速度に加え、最適化条件などのカスタマイズや安定したシステム運用が重要になる。
NTTデータは、Fixstars Amplifyが量子コンピュータを含むイジングマシンを効率的に実行できる点を評価。今回のパートナー契約につながった。
フィックスターズグループでは、同サービスの開発と技術サポートを通じて、NTTデータによるシステム開発、導入を支援する。また、ニーズの多い法人、金融向けを皮切りに、さまざまな事業分野で組み合わせ最適化問題を扱うシステムの普及を目指すとしている。
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